サッサリ街めぐりーその2−(七日目)
【23 Nov. 2018】 -サルデーニャ七日目-
カフェ「Cesis」で休憩、そして、、。
中心部まで戻ってきて、少し休憩することにしました。
途中で見つけたこのお店は、製本とタイポグラフィのお店です。
中を除くと裁断機や印字の機械、製本の道具などが置かれていて、アンティークないい雰囲気でした。
製本屋さんを過ぎて、角を曲がったところにあるカフェ「Cesis」に入りました。
店内はおしゃれな感じ。
普段は滅多に甘いものをいただきませんが、せっかくなので可愛らしいカップケーキとエスプレッソを、Tさんはカップケーキとオレンジジュースを。
感激するほどではありませんが、甘すぎず美味しくいただきました。
まったりした気分の私とは裏腹に、ペンとノートを忘れたTさんは、お店にいる間中、手持ち無沙汰で落ち着かない様子。
私が自分のノートとペンを渡して「ここに書いても大丈夫ですよ」と言うと「それはあなたのノートだからいらない」と断られました。
こういうところがちょっと頑固です。
自分のノートに順番通りにちゃんと書きたい。
ノートも適当に開いた場所に平気で書いたりしてしまい、どこに書こうが一向に気にならない私とは対照的です。
これはこれでがさつすぎますね😂
おかげでいつもどこに何を書いたかがわからず探してばかり、、(汗)。
再びノートと鉛筆を買う
カフェを出ると、いても立ってもいられなくなったTさんは、近くの文房具屋さんに一目散です。
この文房具屋さん、実は前日もスーツケースの凹みを補修するためのガムテープを買いにきたお店なんですが、店構えがなんとも懐かしい感じなんです。
日本でも昔商店街の中にあったような小さな文房具屋さんで、狭い通路を挟んでノートや誕生日カード、子供のおもちゃが混然とひしめき、天井からはゲイラカイトがぶら下がっている様子はまさに「ザ・昭和の薫り」です。
写真を撮らずに帰ってきてしまいました。
先日池ポチャしてしまって鉛筆を買ったところなのに、また新しい鉛筆と消しゴム、ノートをここでも購入したTさん。
しかしそのおかげで、文房具屋さんを出るとすぐに、とても晴れやかな嬉しい表情に変わりました。
さっきまでカフェで休憩していたはずなんですが、ノートを買ったからには書かねばなりません、いや、書かずにはいられません。😂
ということで再度休憩タイムをパブリックガーデン(Giardini Pubblici)で。
何かに対してこんなにまでの熱い想いを、私は経験したことがあるのだろうか、、。
・・・多分、ない。汗
彼女は大好きな「サン・フランチェスコの噴水」の前のベンチに座り、買ったばかりのノートを鼻歌交じりに開いています。
私はといえば、、、さ、さ、寒い、、。
と、と、トイレ、、、。
しばらく座っていると、前からにこやかな笑顔で近づいてくるスレンダーなロン毛の男性が。彼を見つけて嬉しそうに手を振り叫ぶTさん。
なんと偶然にも今日がお休みだった彼女のお兄さんに出会うことができました。
お兄さんのお名前は偶然にも彼女のパートナーと同じGさん。
お兄さんは新聞の印刷所に勤めていて、生活時間が他の家族とずれているので中々会えないそうなのですが、運良く今日ここで会えて私を紹介できたことを、とても喜んでくれました。
仲良しの素敵な5人兄弟です。
何分ぐらいこの前で過ごしたでしょうか、ずっとこの噴水を見つめていたらどうしてもサン・フランチェスコさんの隣で一緒に覗き込みたくなりました。
Tさんに頼んで撮ってもらった写真です。
同じ景色が見れたかな、、?
店名はパスタの量「140 Grammi (140g)」
そろそろランチタイムになったのでお昼をいただくことにしました。
さっきケーキを食べたところなんですけど、、別腹ということで。
Tさんが連れて行こうと思ってくれていたお店は、残念ながらお休みでしたので、公園の近くのショッピングモール「Corte Santa Maria」の中にあるイタリアンレストラン「140 Grammi(140g)」へ。
外のメニューを見ながらTさんが「サラダにする」というので私もサラダにすると言ったのに、パスタを強くすすめてくるTさん。
そこでTさんおすすめのパスタにしましたが、出てきた量を見てびっくり!
大きなお皿に盛られたパスタは、どうみても二人でシェアする量です。
Tさんのサラダは生ハム?プロシュートとチーズのサラダ。
パスタを一緒に食べましょうというと「今はパスタはいらない」といいます。
いやいや、これ一人で到底無理ですよ〜。
美味しいパスタでしたが食べても食べてもなくなる気配がありません。
横で、ポルチーニやサーモン、トマトの具材だけをより分けて食べるTさん。😂
結局半分以上残してしまいました。
後で妹のSさんに聞いたところ「140g」という名前の由来は「パスタの量(重さ)」のことだそうで、、、。
普通の一人前が90〜100gですから、1.5倍ほどでしょうか。
イタリア人でも一人では食べ切れずに残す人も多いということでした。
サッサリ大学
昼食後も少しお散歩。
日本語も併記された旅行社の看板を発見し、ちょっとテンションが上りました。
三叉路には、噴水が。
サッサリ大学の中も見せてもらいました。
アーチ状の柱といい中庭といい素敵な雰囲気です。
そして、ここにもPasquale Tolaさんの碑が。サッサリ大学の学長さんだったそうです。
今日はよく歩きました。
サルデーニャ最後の晩ごはんは何かな?
最後の晩御飯はトロフィエ
いよいよここで過ごすのもあと一晩、次の日には空港に向かいます。
最初は言葉も通じなくて大丈夫かなという不安が先にたちましたが、取り越し苦労に終わるほど楽しく充実した毎日でした。
言葉を超えて伝え合う心の持ち方や、感じ取る大切さを学ばせていただきました。
名残惜しいですが、これが最後の晩御飯です。
例によってTさんと私は、スナック菓子をつまみながら、出来上がるのを待ちます。
本当ならばお礼に一食くらい私が作るべきなのだと思うのですが、いや、ぜひとも作らせていただきたいという思いは山々なのですが、、、。
いかんせん、料理が、、、下手。(汗)
我が家の父親に「もう作らないでね」というお墨付きをもらったくらいですから、とてもではないけれどお礼にはなりません。
ごめんなさい、Gさん、、。
出来上がってきた晩御飯はバジルのソースと小エビのパスタ。
初めて見る形のこのパスタは、画像検索したところTrofie(トロフィエ)と言うそうです。
モチモチした食感でフォークでクルクル巻かなくていいので😂食べやすく、魚介の塩味が効いた美味しいお味でした。
Gさん、この一週間、ずっと美味しいお料理を本当にありがとうございました。
食後は、明日の空港につかなくてはいけない時間を確認して就寝です。
迎えに来てくれたときの1時間待ったことが心配で、少し早めの到着をお願いしました。
実際にはとっても早めの到着になってしまったのですが、、。