/*pinterest*/ /*pinterest*/

★当サイトでは、アフィリエイトプログラムを利用しています★

イタリアで一番美しいと言われる島「サルデーニャ」

2021年8月1日

去年の10月から11月にかけてイギリス2週間の語学留学、その後サルデーニャ島に住む友人を尋ねる旅をしました。

50を過ぎて初めての海外ひとり旅は、ハラハラドキドキでしたが、とてもいい経験ができたと思います。

その時に一週間、サルデーニャで過ごし、経験したことなどを、街の様子とともに綴っていこうと思います。

まずは、サルデーニャを知ったきっかけから旅立を決めるまでを、、。

サルデーニャってどんなところ?

サルデーニャの海
サルデーニャの海とkaeruの影

サルデーニャ島は、地中海のコルシカ島の南に浮かぶ島。

コルシカ島はフランス、サルデーニャ島はイタリアなのですが、イタリア本土と少し離れているような気もして、ここがイタリアだと初めて知ったときはちよっと意外でした。

ヨーロッパでは、有数の高級避暑地だそうです。

ツール・ド・フランスと並んで有名な自転車のロードレース「ジロ・デ・イタリア」が2017年、100回目を迎えたときのスタート地点(アルゲーロからカリアリまで)に選ばれたことで更に有名になったようです。

私が行った頃(2018年11月中旬)には、その時の名残でしょうか、ピンク色(ジロ・デ・イタリアのシンボルカラー)の自転車や飾りが、まだちらほらと店先などに飾られていました。

今回サルデーニャには、先に滞在していたロンドンから行きました。

ロンドンでは、2週間ホームスティをしながら語学スクールへ通っていたのですが、そこでも何度かサルデーニャのことを話す機会がありました。

同じクラスにいた20代のイタリア女性に「この後(語学スクール修了後)サルデーニャ島へ行くのよ」と言うと、「サルデーニャはイタリアで一番美しい場所よ。私も大好きな島。」と教えてくれました。

また、午後の授業を担当していたとても明るい女性教師は、ちょうどサルデーニャでの休暇から帰ってきたところでした。

休暇ができれば、フラリとイタリアまで飛べるなんて、羨ましい限りです。

残念ながら彼女が滞在していた間、ずっと雨だったようですが、それでもお料理も友人との会話も楽しめ、ゆったりと過ごせたいい旅だったそうです。

彼女達の話を聞いて、増々サルデーニャへの期待が高まりました。

サルデーニャを知ったきっかけ

サルデーニャ島を知ったのは、ひょんなことからサルデーニャに住むイタリア人の友人ができたことから始まります。

彼女と知り合ったのは、5年ほど前に利用していた「BUSUU」という多国語学習サイト。

そこで私は英語を、彼女は日本語を学んでいました。

このサイトは、チャットやメッセージを許可した利用者同士が、コミュニケーションをとれるようなシステムでした。

そこでメッセージを送ってきたのが、サルデーニャで日本語を勉強していたTさんでした。

「日本語学習の手伝いをしてほしい」とのことでしたので、喜んで引き受けました。

が、、、。

彼女の日本語は、まだ勉強し始めたばかり。

英語もあまり得意ではないようでした。

私も日本語の説明を、英語でできるほどの英語力もありませんし、ましてやイタリア語は全く話せません。

それでも何か通じるものがあったのでしょうか、お互いに片言の知っている言語と想像力を駆使して、やり取りが始まりました。

しばらくして二人ともこのサイトは利用しなくなりましたが、お互いのメールアドレスを交換していましたので、交流は続きました。

昔のペンパルのような感じでしょうか。

メールでのやりとりを重ねるにつれ、お互いの家族のことや街のことなどを紹介し合うようになっていきました。

その頃はまさか、7年も続くとは思っていませんでしたが、、。

彼女のお誕生日に、日本語の子供用学習絵本や日本のお菓子、ジブリのグッズなどを送るようになると、彼女からもサルデーニャのお菓子やカレンダーなどを、送ってくれるようになりました。

ちなみに送られてきたサルデーニャのカレンダーは、1月から12月まで見事に海ばかり。

「他に名所はないのだろうか?」と当時は思いましたが、それだけ美しい海辺で有名だったのですね。

そもそも、彼女と出会うまでは、イタリアの島といえばシチリア島くらいしか知らなかった私。

サルデーニャの名前も場所も、イタリアにこんなに大きな島が、もう一つあることすら知りませんでした。

地図で見て、「ここもイタリアなんだ、、」と思ったほど。

その面積は約24,000km²ですので、四国(約18,800km²)の1.3倍くらいの大きさです。

サルデーニャに興味は持ちましたが、日本からのツアーなどもなさそうですし、一人で海外に行ったこともなく、ましてや自分で旅程を組んでチケットや宿を手配する勇気も自信もなかった私。

まず、行くことはないだろうと思っていました。

それが、自分で海外の格安航空のチケットを取り、たった一人でその島に上陸することになるとは、、、。

人生って不思議です。

彼女から届いたメールは「2年後の来日予定」

2017年のクリスマスに届いた、彼女からのメールに書かれていたのは

「今からお金をためて2年後に日本に行きます!」

このメールが、今回の旅へのプロローグとなりました。

この一文を読んだ途端、

やっと会える!

美味しいものを食べさせたい!

行きたいところに連れて行ってあげたい!

と思いが膨らみワクワクしたと同時に、とても焦りました。

それは何語で会話するのかということ。

英語?日本語?・・・それとも、テ、テレパシー??

英語はメールなら時間をかけて、調べながらでも書くことができますが、会話となると自信がありません。

かといって彼女が、日本語をどこまで理解できるのか、、、。

会話の選択肢として、せめて私もイタリア語を少しは理解できるようにしておきたい、いや、しなければっ!

この思いは、今に始まったことではなく、彼女と語学交流をするようになって間もなくからありました。

せっかく彼女が日本語を学んでいるのだから、私もイタリア語を学んで「お互いの言語で少しでも会話できるようになりたい」と何度かトライはしていたのです。

独学でラジオイタリア語講座を聞いたり、参考書を開いたり、ドリルをしてみたり、、、。

教材は増える一方なのに理解できるところまでもいかず、どれも長続きしませんでした。

初めての言語を、一から独学で学ぶということに、限界を感じていました。

あかーん!

これでは間に合わん!

そこで、体験入学をして良い印象だった職場近くのイタリア語講座へ通うことにしました。

ドキドキしながらの初授業。

狭い教室に、クラスメイト8人が顔を合わせたときのワクワク感といったらっ!

学ぶ仲間がいるってなんて楽しいの!💘

一人で孤独に学ぶより、モチベーションも楽しさも全然違います。

嬉しいことに授業が始まると、独学でくじけながら学習したことも無駄にはなっていなかったようです。

覚えていたことが出てきたり「あれはこういう意味やったんか!」と合点がいくこともあったりして、なんとかみんなについていくことができました。

とはいえ、1年と数ヶ月過ぎましたが、他のクラスの1/2ほどの速度で進む私のクラスは、先日やっと「近過去」に入ったところです。

亀のような歩みではありますが、生徒の理解度を確認しながら次に進んでくれるので、一歩ずつ着実に進めているような気もしています。

残念ながら最初は活気があったクラスも月を重ねるにつれ、1人、2人と減っていき、今では3人という寂しさです。

良いようにいえば、少数精鋭。😂

これ以上減るとクラス存続の危機ですので3人しっかり手をつないで頑張ってます。

サルデーニャへ行くことになった理由

話が少し脱線してしまいましたが、彼女の来日前に、まさか私が彼女に会いに行くことになろうとは、この時は思いもしませんでした。

それは仕事帰りに、楽しくイタリア語講座へ通っていた2018年の夏の頃、、。

今まで働いていた仕事先がなくなることに、、、。

私は正社員ではなく、フリーランスとして2つの会社のお仕事をしていたのですが、その2つともが同じ時期に終了することになってしまいました。

しかも、両方共はっきりとした終了日を告げられることなく、少しずつ仕事を減らされ、さらに予定日がだらだらと後ろに延びていき、、、。

いったい、いつ終わるん?

どないしたらいいのん!?

それまで身動き取れないの??

というジレンマに陥り、

あ゛〜〜っ!

離れたい! 

一回この状況から逃れたい!!

と強く思うようになりました。

こんなとき、50も超えたおばはんがするべきことは何?

それは、すぐにでも次の仕事を探すこと。

1分1秒でも若いうちに、必死で探してなんとか仕事を得ること。

そうでなければ、刻一刻と蓄えは減り、無給の日々が荒野のように目の前に広がるばかりです。

それは今だけでなく、将来の生活の不安にもつながります。

老後に2000万の貯金?

はぁー??!って感じです。

なのに、あぁそれなのに、、。私の頭は現実逃避。

・・・どっか、行きたい、、。

・・・なんか、ちゃうことしたい、、。

今なら一人で海外でも行けそうな気がする、、。←なかなかの現実逃避っプリです😂

お金が入ってくるあてが無くなるのにお金を消費するなんて、しかも仕事が終了した後でもないのに、海外へ遊びに行くなんて、、。

あか〜ん!

これでは行きにくい〜!

何か理由が、言い訳がほしい、、、!

その時、ふと頭の中に「語・学・留・学」の4文字が、、。

大昔、短大の英語学科に通っていたのですが、本物の外国人の話す授業は聞き取れず、日本人の先生のアメリカンジョークにはついていけず、自分の語学力に全く自信がもてませんでした。

元々臆病であかんたれな性分で、夏休みに多くの生徒がハワイ学舎やアメリカなどへ短期留学するのを横目で見ながら「海外で見ず知らずの家族の家に住む」ことや「外国人だらけの中で授業を受ける」なんて怖くて想像しただけでびびっていました。

「せっかくの機会なのだから行ってもいいよ」と言ってくれた母の言葉に背中を押されることもなく、何のために英語学科へ行ったのかもわからないような、英語を使う機会の全くない普通の会社に就職したのでした。

ピンチはチャンス!いつ行くの?それは今!

そんな若かりし頃のへなちょこぶりを思い出すうちに「すでに人生半分以上過ぎて、やり残したことをやり遂げなくていいの!?」と心の声が、、。

どうするの?
––––行きましょう!

いつ行くの?
––––今でしょう!

どこへ行くの?
––––イギリスでしょう!

そして、何しに行くの???
––––語学留学でしょう!!!

(この時点でアドレナリン出まくりの変なハイテンション)

アメリカではなくイギリスが浮かんだのは、イギリスに行ってみたかったこともありますが、「もしかしたら続きでサルデーニャに行けるかも♫」という可能性を残したかったから。

とはいえ、海外へ一人旅などしたことのない私にはわからないことだらけです。

ネットなどでいろいろと調べました。

私のお財布事情で行けるの?

数字にからっきし弱く計算能力ゼロな私は「行けそうな気がする」というふんわりしたイメージで、、。帰国後、通帳をみて震えました。

どこで申し込んだらいいの?

自分で直接申し込む方法や斡旋会社に頼む方法などがありましたが、友人が冊子のデザインをしていて馴染みがあった「留学ジャーナル」でカウンセリングを受けて申し込みました。

留学って何日くらいから行けるの?

短期で1週間からいけるみたいです。本当はもう少しいたかったけどその後のサルデーニャのことも考えて2週間にしました。

宿泊ってどうするの?

寮やホテル、ホームステイが選べました。かなり悩みましたが、お財布事情を最優先して一番リーゾナブルなホームステイにしました。

留学先はどこへ行けるの?

留学ジャーナルではアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、マルタ島などが選べました。マルタ島も良さそうでしたが、やはり行きたい美術館や劇場があるロンドンに決めました

イギリスからサルデーニャってどうやっていくの?

いくつか格安航空の直行便が飛んでいます。日程にドンピシャのルートン空港から飛ぶ格安航空「easyJet」にしました。アルゲーロ空港までの飛行時間は約3時間半。

とここまで計画しましたが、一番肝心なことをまだ確認していません。

そもそも、Tさんは私が行って会ってくれるのかしら?

当初の計画は、アルゲーロに到着後ホテルで1泊。次の日にサッサリまで電車で行ってホテルで3-4泊程。

その間にどこかで待ち合わせて初対面!何日か観光に付き合ってもらえれば嬉しいなというものでした。

残りの数日は、ローマへ行くか、サルデーニャへ行く前にロンドンで少し観光の日数を取ろうかという予定でした。

ところが、このことをTさんに連絡したところ「あなた一人で来るなら、私の家に泊まってもらえますよ。着いてすぐから我が家へ来て、そのまま1週間一緒に過ごしましょう!」と言う嬉しい申し出をいただきました。

結局ローマで一泊するのもやめて、ずーっとTさんのお家にお世話になることになりました。

そして、サルデーニャへ、、

決めるまでは悩みに悩み石橋を壊す勢いなのですが、実は悩んでも答えにたどり着く思考力が足りない私。

悩むのに飽きた頃に突然走り出すことも。笑

うだうだ悩んで尻窄みになることも多々ありますが、今回は勢いがついたケースでした。

渡欧するにあたって2週間のイギリス留学と往復の飛行機(関空→インチョン経由→ヒースロー、ローマ→インチョン経由→関空)の手配は留学ジャーナルがばっちり準備してくれたのですが、格安航空でのルートン→アルゲーロ(サルデーニャ)、アルゲーロ(サルデーニャ)→フィウミチーノ(ローマ)のチケットは自分で手配しないといけませんでした。

格安航空は日本でも乗ったことがありませんので、チケットを取るのも乗るのも初めて。

英語だけのページのサイトから航空券を買うということも初めてだったので、色々恥ずかしいようなどんくさいようなこともありました。

それでも、なんとか無事にチケットの手配も終え、2018年11月3日初めての一人旅&語学留学へと旅立つこととなりました。

ヒースローに到着すぐからトラブルも発生し、その後も様々な失敗がありましたが、初めてのロンドンでの2週間は楽しく充実した毎日で本当にいい経験になりました。

「案ずるより生むがやすし」の言葉通り、「案外なんとかなる」というのが素直な感想です。

イギリスでの出来事もまた書いていきたいと思いますのでよろしければ御覧ください。

2週間の語学留学を終え、お世話になったホストマザーとも別れ、さぁ、いよいよサルデーニャに出発です。

サルデーニャ一日目に続く、、、♫