サルデーニャでジークンドー(六日目)
【22 Nov. 2018】 -サルデーニャ六日目-
昨日の晩にTさんのご実家で「明日はジムの日ね」という話が出ていました。
みなさん同じジムに通っていて、「ジークンドー」なるものをされているそうです。
以前青空の下、大勢でジークンドーをしている画像をメールで送ってくれたことがあります。
それを見る限りでは、太極拳のような印象を受けました。
「明日のジムにつきあってくれる?kaeruもジークンドー、やってみる?」と誘ってもらったので、「行く、行く、やってみたい!」と即答しました。
サルデーニャでジムに行く
ということで本日は謎のエクササイズ「ジークンドー」を体験しに、ジムへ行くことになりました。
とはいえ、そんなことになると思っていなかったので、服装も普段着のママ。
靴はTさんが貸してくれましたがサイズが違うので、ブカブカのスリッパ状態です。
「いきなり行って、体験なんてさせてもらえるのかしら?」と思いつつ、Tさんの後ろについてジムの受付に向かいました。
受付で体験レッスンの申請などをするのかと思いきや、Tさんは「チャーオ〜」と言いながらスタッフの前を通り過ぎて行くじゃないですか!
え〜っ!?と焦りながら私も「チャーオ〜」と後に続きました。
スタッフも見知らぬ人間が中に入っていくのに、気にすることもなく笑顔で「チャーオ〜」😂
え〜の?なんか確認したりせんで、え〜の???部外者ですよぉ〜〜っ(汗)
事前に申し込んでくれていたのかも知れませんが、呼び止められることも名前を書くこともなく、なんともおおらかです。
そのまま更衣室に入り、コートやセーターを脱いで靴を履き替え、荷物を持って教室へ。
すでにエクササイズは始まっていて、数名の女性と少し年配のインストラクターさんが鏡に向かって練習を始めていました。
Tさんがインストラクターさんに掛け合ってくれ、体験させてもらえることになりました。
先生も生徒さんも笑顔で「チャオ〜」と言いながら、快く仲間に入れていただきました。
しかし、やりだしてはみたもののイタリア語がわからないので、どんな指示でみんなが動いているのかさっぱりわかりません。
なんとか先生の動作を観察しながら、見よう見まねでやってみました。
ネットなどで「ジークンドー(截拳道)」と調べると「ブルース・リーが生み出した武道」となっていましたので、激しい対戦式の武道なのかと思いましたが、ここでは二人づつ向き合う対戦形式ではなく、全員が鏡に映る自分の動作を確認しながら練習していました。
動きもゆっくりとしていました。
実際にやってみた感想は、太極拳のようでもあり、合気道のようでもあり、空手の型のようでもあり、、、。
まぁ、どれもあまり詳しくはないのでイメージですが、、。😂
一連の動作が終わると先生が、一人の生徒をモデルにして、お手本を見せながら説明します。
その後、その説明を踏まえてみんなでもう一度やってみる、といった流れでしたので、汗をかくほどではありませんでしたが、それでもいい運動になりました。
何人かの生徒さんは、途中から木刀を出してきて、昇段試験の練習のようなことをされていました。
サルデーニャに来て、武道を学び、木刀で型の練習をするイタリアの奥様方に混じってただ一人、言葉もわからないちっちゃい日本人が「キョロキョロ周りを見ながら彼女たちの真似を一生懸命にしている」という自分の姿を客観的に想像したら、そのシュールさが可笑しくて思わず笑いがこみ上げてきました。
なんだかコメディ映画の一場面を自分が演じているようでした。
こちらのみなさんは本当に優しくて、そんな私を笑うこともなく自由に練習させてくれました。
みなさん、どうもありがとうございました。
Tさんは週に数回このジムで、ジークンドーや水泳をしているようです。
数十分程練習した後、また何事もなかったかのように「チャーオ〜」と言いながらジムから出ていく私達。
それを「チャーオ〜」と見送るスタッフ達。
・・・お、お金は?いいの?もしかして、もう払ってくれているの??
不安な気持ちと無銭飲食的な罪悪感を少しばかり抱えながら歩く私をよそに、そんなことを気にも止めずに歩くTさん。😂
ところかわれば、、ということなのでしょうか。
その後は向かいにある温水プールまで一緒に行き、いつも一緒に泳いでいるお友達を紹介してくれました。
みなさん本当に、ほがらかで明るい方ばかりです。
「いいお友達に恵まれているねぇ」というと「ほんとそう。いい友達たくさん」と嬉しそうでした。
それも彼女の人柄ゆえでしょう。
素晴らしい人と巡り会えたのだなと改めて実感しました。
広くて美しい公園「Parco di Monserrato(モンセラート公園)」
その後、好きな場所だというジムの近くの公園に、連れてきてもらいました。
この日もいいお天気で、お散歩日和です。
入り口に建てられた見取り図を見ると、かなり広く、いろいろ見どころがありそうな公園です。
公園に入って少し歩くと百葉箱のようなものが置かれていました。
よく見ると中には数冊の本が入っていて、小さな本棚のようです。
「Librerie comune di Sassari」と書かれていたのでサッサリ自治体の図書館?ということなのでしょうか。
もしかしたら借りた本をここに返したり、予約した本をここに入れてもらったりするのかもしれません。
小さな図書箱を通り過ぎたところには、柵で囲まれた小さな池「La vasca delle rane(カエルタンク) 」がありました。
カエル好きの私としてはその名前に期待しましたが、残念ながらいたのはカエルではなく亀でした。
手前の柵越しに二人で池を覗き込んでいた時、Tさんが「亀がいるよ」と指さして教えてくれました。
その途端、彼女が握りしめていた鉛筆が池の中に、、、。
「あ〜、、、っ!」ととてもショックな様子のTさん。
彼女は歩きながらでも、事あるごとに日本語をノートに書き留めるので、鉛筆はずっと握りしめたままだったんです。
残念ながら柵が邪魔をして鉛筆に手が届かず、あきらめるしかありませんでした。
しばらく落ち込んだ様子でしたが、なんとか気を取り直して、公園の散策を楽しむことにしました。
広大な土地に、柑橘類の木々や様々な植物が植えられた、とても素敵な公園です。
色とりどりの花が咲く季節にはもっとキレイなのだろうなと思いました。
奥に進むと、また噴水のような貯水池がありました。
お天気が良かったので、水面には綺麗に周りの景色が写っていました。
公園のサイトで確認したところ、背の高い木は「サイプレス」、横のヤシの木は「カナリーヤシ」というようです。
貯水池の前には「Torre di caccia(狩猟の塔)」と呼ばれる建物が。
この塔から獲物を探したんでしょうか、、?
この建物もそうですが、サルデーニャの建物は派手さはありませんが、歴史を染み込ませながら自然の中に静かに佇むような落ち着きを感じます。
今日はお天気もいいので、きっと塔の上から眺めるとサッサリの町並みが一望できたでしょう。
どんな風景が広がるのか、見てみたかったです。
公園の端まで来たので、またゆっくりと入り口に向かって歩きました。
自然の中をゆったりと過ごした贅沢な時間でした。
そんな私の満たされた気持ちとはうらはらに、どうやらTさんの頭の中はずーっと鉛筆のことでいっぱいで、気もそぞろだったのでしょう。
公園を出た瞬間に「ちょっと鉛筆を買いに行く!」と言うと、ショッピングモール「Galleria monserrat(ガレリア・モンセラト)」に向かって歩きだしました。
何なんだろうか、この学びたいという欲求の強さは。
私には到底考えられません。
思わず私の母を思い浮かべました。
母は勉強することが大好きで、毎日毎日こつこつと飽きることなく、英語の勉強を続けています。
大阪城のボランティアガイドになりたいと、大阪検定の一級を目指して、猛勉強していたときもありました。
彼女ならTさんの気持ちが痛いほどわかるんだろうなぁ、、。
せっかくスーパーに来たので、私もお土産に買って帰りたかった「ボッタルガ」を一緒に探してもらいました。
「要冷蔵」だったので日本へ持って帰るには若干不安でしたが、まぁ、あかんかったら、あかんかったで、、、。
やっと念願の鉛筆を手に入れたTさんは、超ごきげんです。
Galleria monserrat(ガレリア・モンセラト)のカフェでランチ
ちょうどお昼時になったので、1階にあるカフェの外のブランコ席でランチをすることにしました。
ここは先に注文して、レジで支払いを済ませるシステムです。
例によってメニューは良くわからなかったので、Tさんにお任せしました。
サラダのトッピングは、何種類もの中から選べましたが、これもお任せして同じものを。😂
お料理を待つ間、鼻歌を歌いながら鉛筆を取り出し、嬉しそうにノートを広げて勉強を始めるTさん。
「私は、鉛筆を落としました。」
「私は、鉛筆を2本買いました。」
私もノートを取り出し「ho comprato due matite nuove」とイタリア語の勉強です。
今まで大学の市民講座で日本語を勉強していたのに、今期からは人数が足りなくて開講されなくなったところに私です😂
滞在中に、できる限り学びたいという思いで、いっぱいなのでしょう。
えらいなぁ、、。
来年日本に来るときには、きっと沢山の日本語を話せるようになっているのでしょうね。
私も負けずにがんばらねば、、!
注文したお料理が来ても、食べながら書き続けるTさんを横目に、私はお料理に専念します。😂
注文したのは、野菜コロッケと具沢山のサラダと薄いパリパリのパン。
このパリパリのパン、日本では食べたことも見たこともなかったのですが、初めて食べてとても気に入りました。
美味しい!
シンプルな塩味に、パリパリの食感と粉のいい香りがして、とても美味しかったです。
パンの名前を聞くと「Pergamena di pane(ペルガメーナパン)」とのこと。
Pergamenaを辞書で調べると「羊皮紙」と出てきます。
古い紙のように、少し色がついて(焼けて)縮れた紙状のパン、ということでしょうか。
サラダもチーズやくるみ、アーティーチョークなど、沢山トッピングを入れてもらったので食べごたえがありました。
野菜コロッケは、ちょっとポソポソした食感でしたが、シンプルで健康的なお味で美味しかったです。
サッサリには大小の広場や公園が沢山
行きはバスでしたが、帰りは歩きで。
公園や広場に寄り道しながら、サッサリの中心地まで歩きました。
公園には遊具も置かれていますが、ブランコの形も日本とは少し違います。
下の写真のブランコは、サイズ的に乗れる人も限られそうですが、どうやって乗るんでしょうか。
遊具の上に貼られた注意書きを、グーグル先生に翻訳してもらいました。
なるほど、、。私は乗れませんね😂 第一お尻が入りません。
サッサリの中心、イタリア広場(Piazza d’italia)
日陰になった長い坂道を登った先にある、イタリア広場(Piazza d’italia)には太陽の光が集結し、正面のサッサリ官庁を照らしていました。
左右対称の美しい建物の前にはサルデーニャ国最後の国王にしてイタリア国最初の国王、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の像が立っています。
光と影のコントラストが、建物とその前の像を更に惹き立たせていました。
官庁の向かい側に建つのはは、ジョルダーノ宮殿。
中も豪華で見応えがあるようですが、この時は外からしか見れませんでした。
また機会があれば、中も見てみたいです。
この広場を囲む建物は古く、趣のある落ち着いた空気を感じます。
遺跡が眠るカステロ広場(Piazza castello)
イタリア広場の近くのカステロ広場には、サッサリ旅団の歴史博物館や分厚いガラスに守られた遺跡のようなものがあります。
遺跡のようなものは、1331年から1342年の間に建てられたアラゴン城の遺跡だそうです。
中を見ることもできるのでしょうが、この時は閉まっていました。
外からは分厚いガラス越しに、遺跡の一部を見ることが出来ます。
写真はとてもわかりにくいですが、実際に見ても周りの景色が反射して、中がどうなっているのかはよく見えませんでした。😂
ここからアズーニ広場に向かう通りにある本屋さんで、日本語の本を買うというので一緒に入りました。
(下の写真の右手、赤いテントのあるお店です)
お店の奥の方には、日本フェアでしょうか、日本の浮世絵の本や写真集などがまとめて一角に平積みされていました。
サルデーニャで日本を紹介する本が並んでいるのを見て、嬉しくなって写真に撮ろうとしたら店のおじさんに止められてしまいました。
すみません。
せっかく本屋さんに入ったし、自分へのお土産にイタリア語の本を何か買おう思い立ち、Tさんに何か選んでくれるように頼みました。
私は子供用の絵本のようなものがいいなと思い、そう伝えたつもりだったのですが、Tさんと店のおじさんが一緒になって選んでくれたのは、イタリア語の参考書。
しかも、おじさんが出してきたのは分厚い教科書のような本。
・・・スーツケース、もうパンパンですねん。。
「ピッコロ、ピッコロ」と言うと通じたのか今度は手のひらサイズのコンパクトな本を見せてくれました。
「Italiano per stranieri “verbi"(外国人のためのイタリア語「動詞」)」
残念ながらこの本は、そのサイズに比例して、文字も50オーバーの目には厳しい大きさでしたが、今後の勉強にも役立ちそうだったのでこれに決めました。
それにしても、つくづく老眼が悔やまれます。😂
古い日時計のあるアズーニ広場(Piazza azuni)
本屋さんを出て、しばらく歩くとアズーニ広場があります。
広場に面した建物の2階部分に、何やら矢印のようなものが見えました。
(赤丸部分)
Tさんがそれを指さして「古い日時計よ」と教えてくれたので、カメラで拡大して撮ってみました。
OROLOGIO SOLARE
INAUGURATO NEL 1861
RESTAURATO nel 1987
DA ANTONIO PILIA
イタリア自治体
日時計
発足:1861年
修復:1987年
アントニオピリアから
左の板に放射線状に線が引いてあり、矢印の影が差す位置で時間がわかるということなのでしょう。
日時計を見たことがないのでよくわかりませんが、見る場所が決まっているのでしょうか、この時この建物の正面の位置からは、矢印はどこも指していませんでした、、。
今日は沢山の公園や広場を通りましたが、それぞれ違った雰囲気を持っていたのが印象的でした。
この後もZARAなどの服屋さんや化粧品やさんなどを覗きながら、おかあさんの家まで帰りました。
今日も二人で声を揃えて「Apri~~(開けて〜)♪」
ご家族の心温まるおもてなし
Tさんの妹は、いつもダイニングテーブルでパソコンに向かっています。
お化粧品の通販をしているのか、今日は商品をダイニングテーブルに並べて撮影していました。
どれも色もパッケージもとても綺麗で、見ているだけでワクワクします。
その中で友人へのお土産にちょうどいい、小さなサイズのシャワージェルがあったので、自分用のハンドスクラブと一緒に買いました。
イタリア製ではなく、フランス製なんですけど(笑)いいお土産が出来ました。
この日も親戚や妹の友人が集い、いつも明るくて賑やかな笑顔のたえないご家庭です。
その中に快く入れてもらえ、幸せで心地よい毎日を送らせていただきました。
Gさんが帰ってくるのを待つ間、おかあさんは自分のパソコンを取り出し、サルデーニャの遺跡やムラーレス、海の写真などを一枚一枚、丁寧にイタリア語で説明しながら見せてくれます。
おかあさんはサルデーニャをとても愛していて、ウェブサイトで素敵な写真を見つけては自分のパソコンに保存しているそうです。
その画像はパソコンの中にフォルダ分けされて整然と収まっています。
デスクトップには何も置かず、とてもスッキリしています。
Tさんカップルもそうですが、ここのご家庭は、お部屋にしても、キッチンにしても、デスクトップにしても、どこを取っても肩肘張ることなく、自然に整頓されています。
これはきっと、心が整っているからなのかなと思います。
私のデスクトップとは大違いです。(汗)
整理整頓に共通点はない私たちですが😂、何とも言えない心のつながりは感じています。
それは、「自分の好きな場所を、相手と共有したい」という思いでしょうか。
そういうところにシンパシーを感じ、たまらく惹かれるのかも知れません。
「もっと遺跡が見たい?」と言ったかと思うと、奥の部屋からサルデーニャの遺跡発掘の写真集を持ってきたおかあさん。
今度はそれを1ページ1ページ開きながら、遺跡から出てきた巨人の像のことや発掘調査の様子などを、何度も私と目を合わせながら一生懸命に説明してくれます。
私がイタリア語がわかろうがわかるまいが、気にもとめず気持ちで伝えようとしてくれています。
それに気づいてあわてて仕事を一旦中断し、一生懸命に英語で通訳してくれる妹のSさん。
・・・あぁ、愛があふれております。
夕方を少し過ぎて、仕事から帰ってきたGさんと三人でいつものようにスーパーに寄って帰りました。
今日のご飯は何かな♪
今日のメニューは、スーパーで私が食べたいと言って買ってもらった黒オリーブ、サラミとチーズ、ナスのソテー、ソーセージの串焼きです。
この串焼き、食べごたえがあってとても美味しかったです。
ナスのソテーはパセリとガーリックが絡められています。
おねだりして買ってもらった黒オリーブは、残念ながら塩気がちょっときつかったです。
サラミとチーズは大体毎回食卓に上がっていて、Tさんと私とでつまみ食いをしながら、他のお料理ができるのを待っています。
たまにGさんが甘めの赤ワインをグラスに1杯ほど飲むのですが、「Kaeruも飲む?」と言って私にも入れてくれました。
やはりこのメニューはアルコールがいるでしょう♪
希望としてはキリッと冷えたプレモルがあれば最高でしたが。😂
あぁ、お腹も心も満たされて体中が幸せです。
そんな楽しかったサルデーニャの毎日でしたが、とうとう明日が最終日。
明後日には帰路につきます。
日本語を学ぶ熱意に感動
お昼間に「明日はサッサリの教会をめぐりましょう」と言ってくれていたTさんですが、夕食後、いつものように二人で日本語の勉強を始めたとき、急にとても真剣な顔になり私を見て言いました。
「明日は一日家にいて、ずっと日本語の勉強を手伝ってほしい」
毎日町中でも夕食後でも、ずっと日本語のノートを離さず、歩いていても立ち止まって道の真中で、ノートを開いて日本語を書き留めていたTさん。
それでも、まだまだ物足りなかったんでしょう。
定員割れで、日本語講座が開かれなくなってしまってから、独学でずっと続けてきたけれど、今、目の前には日本人がいるじゃないですか!
でも、もうあと一日で帰ってしまう。
「なんとかもう少し彼女がいる間に勉強したい」という気持ちと、「彼女の希望通りに、街をもっと案内してあげたい」という気持ちで、せめぎ合っていたのでしょう。
この一週間で、Tさんの日本語学習にかける思いは痛いほど伝わりましたし、私もこれまでのおもてなしに、なんとか報いたい。
最後の一日になってしまったけれど、喜んで勉強のお付き合いをさせてもらおうと思いました。
「いいですよ。明日はお家で二人で勉強しましょう」と笑顔で言うと、泣きそうな顔をして「ごめんなさい。私はエゴイストです。」というTさん。
一週間もの間、自分のしたいことや毎日のルーティンを我慢して、言葉も通じない中、私に付き合ってくれたんですもの!
エゴイストだなんてとんでもない!
どれだけ素晴らしいおもてなしを私が受けたことか!
こんな時は「自分がどれだけ感謝しているか」といった気持ちを、伝えたいのに通じ合う言葉がでてこなくて、悔しい思いでいっぱいです。
なんとか「そんなことは全然ないですよ。気にしないで。明日はずっと家にいましょう」と伝え、就寝しました。
この時の様子を動画にしました。よろしければご覧ください