50代の超短期語学留学 in London〜ケンウッド・ハウスからオペラ座の怪人【8日目】
2018.11.10
あっという間に一週間が経ちました。
今日はいよいよメインイベントの一つ、ケンウッド・ハウスへフェルメールに会いに行きます。
そして午後からはオペラ座の怪人を見にハー・マジェスティーシアターへ。芸術三昧、贅沢な一日です。
ステイ先からバスを乗り継ぎケンウッド・ハウスへ
今日の目的地は2箇所あるので、早めに家を出ました。
まずはロンドンに決めた目的の一つ「ケンウッド・ハウス」へ。
ケンウッド・ハウスにはフェルメールの「ギータを引く女(The guiter player)」の他、レンブラントの自画像などの名画が展示されています。
残念ながら、ここは私が持っている朝日新聞出版の「湖水地方〜コッツウォルズ ロンドン ロンドンでしたい105のことをご案内(ハレ旅 ロンドン)」という長ったらしいタイトルのロンドンのガイドブックには載っていません。
(こちらは改訂版で2019年度版です)
他のガイドブックにも載っているのを探せなかったのは、ちょっと外れたところにあるからなのか、他に有名な美術館が目白押しなためなのかわかりませんが、フェルメールファンとしてはここを見ずにロンドンを去るわけには行きません。
私の親友City Mapperに早速「ケンウッド・ハウス」と行き先を入力すると、ステイ先からはバスを乗り継いで行くのがいいようでした。
182番のバスから210番のバスに乗り継いで行きます。
方向音痴の身としては、「乗り継ぎ」というだけでハードルが上がります。
まずは、最寄りのバス停「Dudden Hill Lane」を目指します。
バス停に近づいたときには、バスが到着しかけていたので、あわててそれに飛び乗ってしまいました。
バスに乗ってしばらくしてから念のためにとCity Mapperをチェックすると、なんと!乗り換え地点の「Brent Cross Shopping Center」から離れていっているではありませんか。
・・・!方向間違えたっ!!!
慌てて次に停まる駅で降り、とにかく反対方向にあるバス停をさがして大きな道路を隔てた向かい側に走りました。
バス停の表示を見ると182番のバスが運行していました。しかも運良く数分後に到着するようだったので、ちょっと安心しましたが、自分が今どこにいるのかわからずちょっとドキドキしました。
そのバス停にいたのは私一人だったので、自分でバスを停める儀式(片手を斜め上に挙げる)をしないといけない、とちょっと緊張していましたが、しばらくして数人の乗客がやってきてその中のおじさんが片手を上げてバスを停めてくれました。
ステイ先のお手伝いさんとバスに乗る時に「バスを停めるときは片手を挙げるのよ。でもその手を振ってはだめよ。そんなことをしたら、その気があるのかと思われちゃうわよ😁」と笑いながら教えてくれました。
少し遠回りとなりましたが無事182番のバスに乗り「Brent Cross Shopping Center」に到着。
ここはとても大きなショッピングセンターで、色んな行き先のバスの中継地点になっているのか、沢山のロンドンバスが集結していました。
時間があれば、このショッピングセンターも入ってみたかったのですが、今回は残念ながら外観を見ただけで終わりました。
5分ほどで210番のバスがきました。ここからKenwood Houseまでは16駅です。
スムーズに行けば40分程で行けたのですが、方向を間違えたために1時間以上かかってしまいました。
それでも早くに出たので着いたときには、まだ朝の清々しい空気を感じることができました。
小高い丘の上に建つ白亜の美術館「ケンウッド・ハウス」
ケンウッド・ハウスに続く小道を歩いていると最初に目に入ったのは併設のオープンカフェ。
犬のお散歩中に集う沢山の地元の方を見かけました。
賑やかな話し声を聞きながら、カフェを通り過ぎるとそこには真っ白なケンウッド・ハウスが。
そして、小高い丘の上に立つケンウッド・ハウスを背に見下ろすハムステッド・ヒース公園のなんと広大なこと!
温かい季節にはサンドイッチや飲み物を持ってお散歩するのも素敵だろうなと思いました。
眼の前の芝生に降りて360度見渡したり、そこからケンウッド・ハウスを見上げたりと、しばらく景色を堪能したあと、さぁ、いよいよケンウッド・ハウスへ。
まるで秘密の花園の入り口のようなゲートをくぐり抜け裏側にある入口へ進みます。
入り口には受付のカウンターのようなものはなく、テーブルの後ろにボランティアと思しき年配の女性が二人待ち構えていました。(まさに待ち構えていたという感じ😂)
その中の一人が「ここはどんなところなのか知っていますか?」というなんと答えていいのかわからないような質問をしてきました。
・・・禅問答?😁
普通に答えると「美術館です」ですよね。
答えに間違うと入ってはいけないダンジョンに迷い込んだ気分になりましたが😁、「フェルメールの作品を見に来ました」と返事をすると、笑顔になって「どうぞこちらから進んでください」と通してくれました。
どうやら返事は正解だったようです😂
この美術館も無料です。
そして沢山の幅広い年齢層のボランティアの方々が各部屋に待機され、いろんな質問に答えてくれます。
おかげで英語の勉強にもなりました。
なかなか聞きたいことを英語に変換するまでが暇がかかりますが、ボランティアスタッフさんが辛抱強く私の質問を理解してくれたおかげで、アウトプットの場にもなって良かったです。
どの美術館へ行くときもそうなのですが、フェルメールを見るまでは心が高鳴りすぎて何を見ても頭の片隅にフェルメールのことが離れず、他の絵をゆっくり堪能する余裕がありません。
とにかくフェルメールを見たあとに、また落ち着いて他の部屋を再度鑑賞することにしました。
幸いにあちこちにボランティアスタッフさんがおられるので、すぐに場所を教えてくれました。
ダイニングルームとライブラリーは必見です
さぁフェルメールの作品といよいよご対面です。
ダイニングルームと呼ばれる部屋に展示された「ギターを引く女」は、落ち着いた雰囲気の中でゆったりとくつろいでいるかのようでした。
耳をすませば彼女の奏でる音楽が聞こえてきそうです。
人もまばらな静かな部屋で、自由にその絵を独り占め。
離れて見たり、近づいてみたり、部屋の調度品とともに全体を眺めてみたり。
なんとも贅沢で幸せな時間でした。
赤を貴重とした重厚な雰囲気のダイニングルームには、レンブラントの自画像も展示されています。
その後、気になっていた図書館と呼ばれる部屋にもう一度行ってみることにしたのですが、、、。
方向音痴の私は、部屋数もそんなに多くなく、入り組んだ構造でもないこの場所でも部屋を出るたびに方角がわからなくなり、うろうろ同じ部屋を行ったり来たり。
見かねたおじいさんボランティアが「迷ってるのんか?」
入り口からスタートし直そうと思い「出口はどこですか?」と聞いて教えてもらいました。
この図書館も必見です。
天井には女子がときめくピンクと水色のカラーに白で装飾されたレース編みのように細かいモチーフ。
50を超えたおばはんの胸も高鳴ってキュンキュンします😂
ゆっくりと各部屋を見終わった後、もう一度だけフェルメールに会ってから帰ろうと再度フェルメールの展示された部屋へ行こうとしたものの、、、行けない😁
そして、またおじいさんに迷っているところを見つかるという無限ループのような状態に陥りました。(;´∀`)
最後はおじいさん、笑いながらあきれてました。
そんな失敗を楽しむのも旅の醍醐味というものでしょう(言い訳)。
おかげで面白いおみやげ話が量産されております。
ケンウッド・ハウスの見どころはこちらに、もう少し詳しく書きましたのでよろしければ御覧ください。
午後の予定のミュージカル鑑賞まではまだ時間があったので、併設されているカフェで少し休憩することにしました。
もともと甘いものは殆ど食べないのですが、どういうわけかここロンドンではケーキを見ると食指が動きます。
日本のケーキは私には少しなめらかすぎるからか、あまり魅力を感じないのですが、ロンドンの見るからにザクザクとした雰囲気のスポンジを見るととても美味しそうに見えます。
きっとこういう見た目や食感のスイーツが好きなんでしょうね。
とはいえ、ここのは少し私には甘すぎました。ブラックコーヒーとともにいただきましたがまだ甘かったです。
雨上がりで肌寒いお庭で濡れていない椅子とテーブルを探して座って、沢山の花が咲く季節にはどれだけ素晴らしい景色が広がっているのだろうと想像しながらいただきました。
ここもまた行きたい場所の一つになりました。次は公園をお散歩しながら通り抜けたいです。
ハー・マジェスティーシアターで「オペラ座の怪人」を鑑賞
さぁ午後からはロンドン中心部に戻ってミュージカル鑑賞です。
チケットを交換しにハー・マジェスティーシアターまで行きますが、ケンウッド・ハウスからは210番のバスで「Archway」まで行き、地下鉄Northern Lineに乗ります。
Charing Cross駅で降りるとナショナル・ギャラリーの近くに出ることができます。
Charing Cross駅はアーティスティックな壁画が描かれていますが、ロンドンの地下鉄は駅ごとに雰囲気が違うのでそれを見るのも楽しみの一つでした。
ここからナショナル・ギャラリーでおトイレを借りて😂一息ついたところでチケットを交換しにハー・マジェスティーシアターへ向かいます。
日本にいる時からミュージカルを見るかどうするかをずっと(昨日まで)悩んでいました。
というのも、やはり行く限りはいい席で見たい。でも、いい席は高い。
そして、一番の心配は終わる時間でした。
午後7時を過ぎてからの開演ということもあり、終わってからステイ先まで帰るのがかなり遅くなってしまいます。
治安がそんなに悪くないとはいえ、最寄り駅からステイ先まではかなり暗く、街灯も少ない場所もありますし、夜に道に迷わないかも心配でした。
実際2週間ほぼ毎日通ったにもかかわらず何度か道を間違えました(;´∀`)
毎週土曜日だけは、お昼の公演もあるので、行くなら土曜日しかないなと思っていました。
私がロンドンに居る土曜日は今日だけ。
しかし、ケンウッド・ハウスでどれだけの時間を過ごすのか、スムーズに戻ってこれるのかもわからず、ロンドンに着いてからも延々と悩んでいました。
結局悩み続けた挙げ句に、昨日V & Aミュージアムのギャンブルルームでほろ酔い気分になった時、勢いづいてネットからポチリとしてしまいました。
後から考えたらかなり割高です。
私はあまりコンサートや観劇のチケット購入をしたことがなかったので、日本で見つけたサイトでそのまま購入してしまいましたが、チケットを交換に劇場へ行ったときにそこでもチケットを販売していたのをみて、ちょっと失敗したなと思いました。
当日券があれば劇場で直接買うなり、正規のチケット屋さんで購入するほうがお安いです。
実際に交換したチケットに印字されている料金よりかなり高かったです。
ちなみにチケットに印字された料金は£50.00。私が観光サイトから購入した料金は£60.5です。
まぁ、それでも少しはいい席になっていたならいいか、と自分を慰めたのですが、、、。
私の視線を阻む超長身の観客
開場時間が来て、座った席は、3階Grand Circleの一番後ろ、ちょうど真ん中あたりのK19です。
かなり角度のある座席だったので少々背の高い人が前に来ても見えそうだったのですが、、、。
私の前の席に座られた人はゆうに190cmはあろうかという長身の男性。
・・・・み、見えません。
しかたがないので、となりのカップルの女性の方により掛かるようにして前の人の頭と頭の間から覗き込むようにして観劇しました。
誰が前に座られるかは本当に運次第ですので、お金にゆとりのある方は一番前の席とかが確実なのかもしれません。
私がチェックしていたサイト(FUN! LONDON.net)では、背の低い人は「ロイヤルサークルの最前列」がおすすめとあります。
FUN!LONDON.netは、あまり今風ではない見た目のサイトですが😂、座席の説明なども丁寧なのでチケットは別のところで購入するにしても、観劇前に座席の様子などをここでチェックするのもいいと思います。
それにしても、この劇場は外観も中も荘厳で時代を感じさせる素晴らしい建物です。
開演までは、劇場の天井や座席の様子などを見るだけでもワクワクしてきます。
観劇をオペラ座の怪人に決めたのは、劇団四季でも映画でも見たことがあったので、英語が理解できなくてもストーリーは分かっているし、歌もみんな聞いたことがあるので楽しめるはず!と思ったからです。
実際、英語はほとんど理解できませんでした(;´∀`)
それでも素晴らしい歌と踊りに美しい衣装、舞台演出であっという間の2時間半でした。
シャンデリアが天井から落ちてくるところや、洞窟?オペラ座の怪人の住処へ小舟を漕いで行くところなどその演出もすばらしく、数々の名曲を生で聞けて本当に堪能しました。
パンフレットは開園前に購入されることをおすすめします
あまりに感動したので、終演後に買う予定のなかったパンフレットを買おうとしたのですが、入り口を通らずにすぐに外に出されてしまいパンフレット売り場にいけませんでした。
一応、入り口に立ちはだかるガードマンに「パンフレット買わして〜!」と頼んですが、ものすごい形相で「NO!」と言われてしまいました。
諦めきれずに別の人にも頼んでみましたが「もう売店はしまっています。パンフレットは買えません」と言われてしまいました。
雨はふってくるし、パンフレットは買えないしで、しょんぼりしながら家路につきました。
他のミュージカルもいいですが、ぜひここにももう一度行きたいです。
今日は晩御飯はいりませんとステイ先に伝えていたので、食べて帰っても良かったのですが、ちょっと疲れてしまったので、ロンドンの御用達😂成城石井的スーパー「M&S」でパンやビール、ワイン、フルーツなどを買い込んで家路につきました。
ロンドンに来てからペールエールの虜でいろんな缶ビールを飲みまくりました😂。
どれもフルーティでとても美味しいです。
部屋の中でまったり飲めるのでいいのですが、ゴミ箱にたまっていく空き缶の数とワインボトルがちょっと恥ずかしいです。😂
かといって、学校まで持っていって捨てるわけにもいかず、、、。(;´Д`)