50代の超短期語学留学 in London〜地下鉄ストからのパスケースがっ!?【5日目】
2018.11.7
今日は地下鉄ストのせいで遅刻しないように少し早起きしました。
ラッキーにも朝チェックした「City Mapper」によると、セントラルラインはスト続行のものの、ピカデリーラインのストは回避された模様。
どうやらピカデリーラインを使って行けそうです。
「No」と言えない日本人
それでもセントラルラインをいつも利用している人の流動で、混雑が考えられるので早めに出発することにしました。
11月のロンドンにしては珍しく、今までは快晴とまではいかなくても傘いらずの快適な毎日でしたが、この日は雨。
朝食時、ホストマザーが「今日は雨よ。あなたレインコートは持ってる?」
「いいえ。」と私。
「それじゃぁ私のを貸してあげるわ。少し大きいけれど濡れるよりはましでしょ。」との申し出。
あわてて「いえいえ、大丈夫です。普通のダウンコートがありますから」と言ったのに「ダメダメ。コートが濡れてしまうわ。これを着ていきなさい!」と半強制的にホストマザーのコートを渡されました。
・・・どう考えてもでかすぎるやろ。。(;´Д`)
断りきれずに自分の部屋に持って上がり、羽織ってみますが、子供が大人の服を着ているようにぶかぶかです。
これで街をあるくなんて、コントです。
あまりにもシュールな状況に、思わず部屋で記念撮影。😂
どれだけ大きいか見せれば納得してもらえるかと思って、ブカブカのコートを羽織った状態をホストマザーに見せに行きましたら「わかっているわよ!大きいのは。でも着ていきなさい!風邪を引くわよ!」と。。
時間もせまってきたので仕方なくそのまま家を出ましたが、思えばこの時点からが本日のインケツ(ついてない一日)の始まりでした。
雨の中さらにブルーな気分で電車に乗り、ピカデリーラインの乗り換えまでは比較的順調でした。
しかし、ラッセル・スクエア駅に着くと、階上へ上るエレベーターを待つすごい数の人が溢れかえっていました。
普段からこのエレベーターは、よく混んでいますが、今日は更に多いようです。
その列とも言えない人混みに並んでいる時、ふとエレベーターの横を見ると螺旋階段のようなものが見えました。
しかし、階段の入り口付近には、「この階段は175ステップあります。緊急以外は使わないで」と書かれています。
・・・でも、、、早く着いたし、これで登ってみる?
と登ってみましたが、、、、えらい目にあいました。😂
登れど、登れど螺旋階段はぐるぐるとつづき、膝が笑いかけたころにやっと地上に上がることができました。
運動不足の50代には過酷な階段でした。
本日2度目のアンラッキーです。
パスケースが、、、ない!
早めに出たおかげで学校に到着するのも30分ほど早かったので、校内のカフェで一息つきました。
落ち着いたところで教室へ。
教科書をカバンから出した時、ふとオイスターカードを入れたパスケースのことが気になりいつも入れているバッグの外側にある深めのポケットを探してみましたがありません。
え〜〜っ!
さっき改札出た時は「ピッ」とタッチして出れたし、それ以降は使ってないはず。
確かにバッグのポケットに直したよね!?と自問しながら、ホストマザーの上着のポケットやカバンの中まで、くまなく探しましたが見つかりません。
・・・も、もしかしてスラれた??(;´Д`)
それは、いつ?
今日の改札の人混みはいつにもましてすごかったし、もしかして、パスケースをバッグのポケットに入れた時に取られたのかも、、😨
焦っている間に授業のベルがなりテリーマン先生がやってきてしまいました。
ストの影響なのか、教室には2,3人しか生徒がいません。
「どうだい?みんな元気?なにか良いことあった?」みたいなことを生徒に聞いていき、私の番になりました。
「実は、オイスターカードを入れていたパスケースがないんです。」と私。
「コートのポケットや鞄の中も探した?他になにか入っていたの?」
「オイスターカード、お金、学生証も、、、。」
「それは、がっかりだね」とテリーマン先生は言った後、何事もなかったかのように授業が始まってしまいました。
まぁ、どうすることもできませんが、頭の中はまだチャージが半分は残っているオイスターカードと、今朝パスケースに追加したお札のことで頭がいっぱいで授業に身が入りません。
休憩時間になって、テリーマン先生に何か取る手段がありますか?と聞くと「とりあえず駅まで行って聞いてみたら?再発行してくれるかもしれないし」と教えてくれたので駅までダッシュで行ってみました。
多分再発行してくれるのは、オイスターカードに名前や住所も登録している人だけだと思いましたが、聞くだけ聞いてみようと駅員さんに今朝のことを話しました。
残念ながら「ここではどうすることもできません」と言われてしまいました。
日本なら落とし物やなくし物の連絡がないか確認したりしてくれますが、ここはロンドンでした。
次の授業前に先生が「どうだった?」と聞いてくれたので「どうすることもできませんでした。もしかしたらスラれたのかもです。」と返事。
「残念ながら、その可能性はあるね。ここロンドンではそんなことが少なくないから。僕の友人もスラれたことがあるよ。残念だったね。」と慰めてくれました。
授業の終わりに日本人女性の生徒さんが気にしてくれて話を聞いてくれました。
でも、「カバンの外側のポケットに入れていたから盗られたのかも」というと、バッグのかなり深めのポケットを見て「ここから盗られるようにも思えないけど、、」とのこと。
お昼は別に持っていた小銭入れにあったコインでコーヒーのみ。ほんとにツイてない一日です。
カードを一緒に入れていなかったことだけでも不幸中の幸いでした。
人を疑うことなかれ
午後の授業が終わった後、うつむいたまま学校を出ようとしたとき入り口のデスクにいつも座っているスーツ姿のガードマンさん?に「kaeruですか?」と呼び止められました。
私「はい、そうです。」
ガードマン「今日お財布か何かをなくしましたか?」
私「はい、失くしました。」
ガードマン「では、レセプションまで行ってください」
と、自分の座る横の扉を指さして言われました。
え、、もしかして、、。
レセプションに行き「どうしましたか?」と聞かれ「パスケースを失くしました。ここに行くように言われました。」
レセプション「名前は?」
私「kaeruです」
レセプション「何が入っていましたか?」
私「オイスターカード、学生証、お金です。」
レセプション「何色のどんな形ですか?」
私「薄いピンク色のこのくらい(形を手で作って)の大きさです。」
おもむろに立ち上がったレセプションのお兄さんが、後ろにある鍵のかかった大きな金庫のような扉を開け取り出したのは、、、
私のパスカード!!
レセプション「これですか?」
私「それです!!ありがとうございます!一体どこに有りましたか?」
レセプション「カフェで落としたようですよ。学生が見つけて届けてくれました。良かったですね。」と笑顔。
・・・・あぁ、人を疑うことなかれ
私です。私の不注意でした。
どうやら一緒にカバンのポケットに入れていたハンカチを出す時に飛び出てしまったようです。
ごめんなさい、ロンドン。ごめんなさい、テリーマン先生。ごめんなさい、セントジャイルズのスタッフさん。
そしてありがとう。
あ~~良かった。と思ったと同時に気が抜けて一気に疲れが出てきました。
それにしてもガードマンさん、私がkaeruだとよく見つけてくれたものだと思います。
多分、落としたパスケースの中に入っていた学生証の写真を記憶して、出ていく生徒一人ひとりをチェックしてくれていたのでしょう。
学生証も一緒に失くしていたのが不幸中の幸い、、?
本当に皆さんにお世話をかけてしまいました。
何ともツイてない一日でしたが、最後にほっとできてよかったです。
今日はどこにも行く気力がなかったので、ラッセル・スクエア駅近くのThe Brunswick Centreの突き当たりにあるスーパーマーケット「Waitrose」でお菓子を買って帰りました。
いい感じのパブもあり入ってみたい気もしましたが、今日はあまり寄り道をしないほうが賢明な気がしてそのまま家路につきました。
本日の小さな幸せ
本日の晩御飯はビーフシチュー。なんと冷蔵庫に私のためにビールを4缶ホストマザーが買ってきてくれていました。
「あなたのよ。冷えているから飲みなさい」
・・・あぁ、小さな幸せ。
なぜか、イギリスなのにビールはバドワイザーでしたが。😂
ありがとうございます。美味しくいただきました。