備忘録2_葬儀後にすること〜住民票などの必要書類を集める
お葬式が終わった後は、区役所や年金事務所、銀行関係などへの手続きが待っています。
区役所のホームページには亡くなってから行う手続きをまとめたpdfがありますので、それを参考に必要事項をチェックしていきました。
今回お願いした葬儀屋さんからも、葬儀後にすることなどをまとめた冊子をいただき、葬儀後に担当者が来られて説明聞けたのも役に立ちました。
相続や今後のライフプランについては、葬儀社と提携している司法書士さんとライフプランナーさんに無料で相談することができたのも助かりました。
我が家の場合は、家族構成もシンプルで相続税がかかるような遺産もありませんでしたので、できる限り自分達でやってみることにしましたが、書類を作成するのも慣れないことなので少し大変でした。
相続内容によっては、司法書士の方にお願いする方がいい場合もありますので、難易度に併せて相談されるといいと思います。
チェックリストや書類の作成にはグーグルスプレッドシートやドキュメントが活躍
相続となると家族間でお金の流れを透明にしておかないと、後でいらぬ疑いをかけられるとこもあるかもしれません。
幸いうちの家族は仲がいいのと揉めるほどの相続がないので安心ではありましたが、それでもきちんとしておくことは大切です。
そこで活躍してくれたのがGoogleの無料で使えるスプレッドシートとドキュメントでした。
作成したものを共有することができるので、更新するたびにみんなが確認できたり、修正を加えたりできるのがよかったです。
たとえば、葬儀代や香典返しなどでかかった費用、やることリストなどはスプレッドシートで、遺産分割協議書などの書類関係はドキュメントで作成しました。
プリンターが家になくても、pdfにしてコンビニでプリントすることもできますし、何より無料で使えるというのが助かります。
初めて使うときは少し戸惑いますが、だいたいエクセルやワードと使い方は一緒なのですぐになれると思います。
便利な世の中になりました。
やることリストを作成する
まず作成したのは、届出場所やすることなどをリストにした「やることリスト」です。
これはスプレッドシートのテンプレートに「To Do」がありましたのでこれを使用しました。
役所関係はできるだけ一度で済むように届出場所ごとにやることを書き留めていきました。
・区役所:各種保険証、障害者手帳などの返却、葬祭費申請
・年金事務所:年金証書等の返却
・公共料金など父の口座から引き落とされていたものの振込先の変更
・保険、銀行などへの届出
・法務局:法定相続一覧図作成、相続登記
・満中陰志、挨拶状の準備
といったところでしょうか。
区役所への届出
区役所へは結局何度か行くことになりましたが、コンビニで済ますことができることはコンビニで、まとめてできることはできるだけまとめてできるようにしました。
- 被相続人の出生から亡くなるまでの連続した 戸籍謄本及び除籍謄本
- 被相続人の住民票の除票
- 相続人の戸籍謄抄本(これはマイナンバーカードがあればコンビニでも可能)
- 各相続人の住民票の写し(これもマイナンバーカードがあればコンビニでも可能)
- 各種保険証の返却
- 障害者手帳の返却
- 葬祭費の申請
作っておくと便利な「法定相続情報一覧図」
相続をするときに必要になるのが1.から4.までの書類になります。
印鑑証明も必要になりますが、銀行などの提出先によっては3ヶ月以内や6ヶ月以内といった期限がありますので、最初に必要になった時点で取ることにしました。
これらは各手続において毎回必要となりますが、返却希望をしたら、処理が終わり次第返却はしてくれるようです。
しかし、それだと一件づつしか手続できないことになり、相続が終わるまでに時間がかかってしまいます。
そこで、「法定相続情報一覧図」というものを作成することにしました。
これは、集めた1.から4.までの書類とその情報を一覧図にしたものを法務局で申請することで「法定相続情報一覧図」として、1枚で証明してくれるものになります。
一覧図の元になるものは自分達で作成しないといけませんが、その内容が提出した1.から4.までの書類と相違ないことがわかれば「法定相続情報一覧図」を希望の枚数だけ作成してくれます。
混み具合で数日から2週間前後ぐらいかかりますが、相続する種類が多い方はまずはこちらを作成されると便利だと思います。
私の場合は、8日ほどでできました。
被相続人の除籍謄本でないと受け付けてくれないところもありましたが、だいたいはこの一覧図でいけました。
詳しいことは法務局のサイトに書かれています。
追記
提出する場所が10ヶ所くらいあったので、余裕をもって15枚ももらいましたが、実際のところ、銀行などその場でコピーして返してくれることも多かったので、結構あまりました。
なくなったら再度申請したらまた作ってくれますので(最初に申請した時の本人確認ようの運転免許証などは必要です)余分にもらわなくてもいいかもしれません。
各届け出に必要な書類を集める
法定相続一覧図の作成に必要な謄本、抄本などの書類や住民票などを区役所で取ります。相続人のものはマイナンバーカードがあれば、コンビニで取れますが、亡くなった方の住民票の除表などは区役所でないと申請できないので注意が必要です。
ちなみに住民票の除表は、相続登記の申請をする場合は「本籍地」が記載されているものが必要です。
私は、知らずに本籍地記載のチェックを入れずに取ったので、2回取りに行くことになりました。
マイナンバーカードがあれば、戸籍謄本や住民票はコンビニが便利
被相続人の情報である1.と2.は区役所へ行かないと取れませんが、3.と4.はマイナンバーカードがあればコンビニでプリントすることができます。
大阪市の場合は、戸籍謄本は区役所と同じ値段でしたが、住民票はコンビニで取得する方が100円ほど安かったです。
また、1.の除籍謄本に関しては、亡くなった方と同じ戸籍内の方がおられればその方の戸籍謄本を取得するだけで被相続人分の除籍謄本としても使用できます。(同戸籍内であれば、人数分取得する必要はなく、1部取得するだけで同戸籍内全員分になりました。)
我が家の場合は、父、母、私が同戸籍内でしたので、1部請求するだけで3人分になりました。
ちなみにコンビニで取得するときは「戸籍謄本」ではなく「戸籍全部事項証明書」という項目になります。「戸籍抄本」は「戸籍個人事項証明書」です。
他の家族は父とは別に住んでいましたので「戸籍抄本」(戸籍個人事項証明書)を各自取得するようにお願いしました。
また、「被相続人の出生から亡くなるまでの連続した戸籍謄本」については、数年前に母が家系図を作ってみたいと言い出した時に、すでに集めていたので、それをそのまま使うことができました。
市内のものは、一つ一つ遡りながら区役所で取れますが、府外になると、電話で問い合わせて郵送してもらうことになります。
取得した戸籍謄本の期限などはないようです。
取り寄せ方は区役所で教えてくれると思いますが、下記のような司法書士さんのサイトでも詳しく書かれています。
各種保険証などを返却する
区役所への届出が遅れると次月の保険料などが引き落とされてしまうので、早めにいきたいところですが、7.葬祭費を申請するには葬儀代の領収書が必要です。
都道府県によって違いはあるようですが、大阪市の場合は「葬祭費」として5万円を申請できます。
だいたい葬儀後2週間くらいで葬儀の請求書がきましたので、支払い後、領収書が届いた時点で区役所へ行きました。
保険証類は、念の為番号を控える意味で写メを取ってから、返却しました。
すでに引き落とされている保険料に関しては後から返却してくれます。
父は障害者手帳も持っていましたのでそれも一緒に返却しました。
窓口があちこちに分かれているので、住民票の除表などの申請をしてから、混んでいる窓口の番号札を取り、その順番が来るまで空いている窓口での処理を済ませたりしましたが、それでも結構時間がかかりました。
書類が揃ったら、それを持って手続きを進めていきます。