イタリアーニと巡る日本2日目〜東京・ジブリ三昧〜
Tさんは日本のアニメや漫画が大好きです。ジブリも大好きでほとんどの映画を見ています。
来日前からのリクエストでもあった三鷹の森美術館をはじめ東京での予定はジブリ三昧ですw
午前中 ・金曜ロードショーとジブリ展
午後 ・三鷹の森ジブリ美術館
夕方 ・新宿御苑→月曜日は休園日のため翌日朝に変更
晩 ・権八で友人夫妻を交えて晩御飯
天王洲のおしゃれなカフェ「breadworks 天王洲」で朝ごはん
事前に調べた金曜ロードショーとジブリ展の開催場所の近くにあるカフェで、朝食をとることにしました。
店内は広くてゆったりしています。席を確保してからレジに注文しにいきます。
ここでも問題になるのがメニューです。こちらは英語表記と写真も豊富にあったので、指差しで決めてもらうことができました。
ただ、4種類の惣菜を選べるセットにしたために、店頭に並んだ惣菜を指差しこれは何か?と聞かれる度にイタリア語がわからない食材をグーグル片手に訳すことに、、。
決めるまでにかなり時間がかかってしまいましたが、店員さんも辛抱強く待ってくれました。
私たちの後にお客さんがならんでいなかったのが幸いでした。
Gさんは単品のお惣菜を、Tさんと私は4種類の食材を選びました。
私は普段は朝コーヒーしか飲まないので、朝から奮発したなぁと思っていましたが、彼らが言うにはとてもリーゾナブルでとても美味しいと喜んでいました。カフェラテも食事もとてもおいしかったそうです。
イタリアだと2倍くらいの値段はするということでした。
私もパンも美味しかったし、惣菜も美味しいと思いました。
一人でゆっくり時間を過ごすのにも良さそうなおしゃれなカフェでした。
食事のあとはまだ少し時間があったので、川沿いをバックに写真を撮ったりしながら、ゆっくりとジブリ展へと向かいました。
金曜ロードショーとジブリ展
三鷹の森ジブリ美術館のチケットの取り方を検索していたときにホテルの近くで開催中の「金曜ロードショーとジブリ展」のことを知りました。
この展覧会は、9月24日までは東京で、10月7日から2024年1月28日までは富山で開催されます。
10:30のチケットが取れたので、先にこちらに行って午後から三鷹の森へいくことにしました。
ただ、ちょっと心配だったのは真夏でかなり暑いということ。夜は西麻布の権八さんでのお食事会の予定です。
移動距離がかなりあると思いましたので、日付をまたいだ長時間のフライト後の2日目にしては、移動が多くて疲れるかも、と計画した当初は心配しました。
入り口に着いた時はまだ10:30前でしたが、そのまま入場させてもらえました。
とにかく暑かったので、涼しい室内に入れて助かりました。
入り口の撮影スポットで記念撮影してた途端、Tさんの満面の笑みで興奮を隠しきれないのでしょう、小躍りするように館内に入っていきます。
展示内容は、実際の絵コンテの展示がずらりと年代順に並んでいるところから始まります。
年代を追ったとても細かい展示にですべて日本語で書かれていますが、何度も見た映画もあるので、多分どのシーンのことなのかもわかるのでしょう。興味深く一つ一つ眺めていました。
そして、次の部屋には大きなジブリの幻燈楼が。
ネコバスなどのジブリのキャラクターがぐるりと張り巡らされた白い壁に次々と映し出される幻想的な世界です。
Tさんは幻燈楼が気に入ったようで長い時間、壁に映る映像や幻燈楼を眺めていました。
幻燈楼をすぎると、ジブリ映画のポスターの主人公になれるようなフォト空間があり、スタッフさんに撮影をしてもらえます。
『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『魔女の宅急便』『猫の恩返し』などの作品の主人公にふんして撮影できます。
おばちゃんも調子にのって撮影してもらいました。
ただ、実はあまりジブリファンというほどでもないので、ポスターのポーズもうろ覚えであっているのかどうなのか、、、。笑
一方Tさんは、ポスター通りにという気もないようで、思い思いのポーズで撮影を楽しんでいました。
さらに先を進むと幻想的な「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」が現れます。
ここは巨大な造形物と照明で腐海の空間が表現されています。
アプリをダウンロードするとARで王蟲たちが出現するようです。あちこちにARポイントの目印がありました。これは私たちはアプリをダウンロードしなかったのでどんな世界が見えたのかはわかりません。
東京展のチケットはすでに完売とのことですが、ジブリファンには盛りだくさんで時間を忘れて楽しめる展覧会だと思います。
ランチは三鷹で
次の三鷹の森美術館は14:00からの予約です。
時間の計算に自信がない私は、できるだけ美術館の近くで食事をする方が遅れずに行けると思いとにかく三鷹まで行くことにしました。
三鷹からはバスで6分ほどですので、ギリギリまで食事することができます。
とても暑くてうろうろしたくなかったので、駅ビルのアトレヴィ三鷹の中で探しました。
私はお蕎麦を食べたいなぁと思いましたが、彼らの希望を優先してここがいいと言われた中華料理店「リータンタンカフェ」にはいりました。
Tさんは酢豚、フィアンセのGさんと私は冷麺を注文。冷麺のタレはゴマと醤油がありましたので両方注文して好きな方を選んでもらうことに。
これは日本料理かと聞かれ、中華料理だというと少しがっかりしていました。味は気に入っていましたが、日本料理が食べたかったようです。
Gさんはかなり上手にお箸を使います。Tさんは右手が使いにくいので、左手ですががんばってお箸を使って食べていました。
予約をしても大混雑の三鷹の森ジブリ美術館
食後は、駅前のバス停へ。ジブリデザインが可愛いバスで6分ほどで到着します。
美術館へは14時の予約の十分ほど前に到着しましたが、トトロの受付のところまで行列ができていました。
外国の方々が多く海外でのジブリ人気の高さを伺わせます。
並んでいる間にトトロの受付で記念撮影。それにしても蒸し暑い💦立っているだけで汗が流れ落ちます。
すこしづつ列がすすみ、入り口でチケットを交換してもらい館内へ。
館内も予約の意味があるのかどうかわからないくらい、大勢の人でいっぱいです。
映像展示室で上映されているショートムービーを見るのに外国の方も並ばれています。
彼らにも映像を見るか?と聞きましたが、首を横に振りました。
ここでしか見れないなら言葉がわからなくても短いし、見たいと思うのかなと思いましたがそうではなかったようです。
館内を巡っているとき、Gさんが指差す窓の外を見るとどしゃぶりの雨。
もうちょっと遅かったら並んでいる最中にずぶ濡れになるところでした。
大勢の外国の方々でごったがえす小さな展示室を順に見ながら上の階へすすみます。
上った先のギフトショップにもいろんな言葉を話すたくさんの人で混雑しています。
Tさんはポーチを1つ買おうとしてレジに持っていくと係りの方から後ろに並ぶように促されます。
レジに並ぶ長蛇の列がギフトショプの外の廊下を延々と、、。
それを見たTさん、買うのを断念しポーチを元の場所にもどしました。
私も彼らへのプレゼントにと思い商品を選んでいましたが、それを見てそっと元の場所に戻しにいきました。w
子供達の遊ぶネコバスを通り抜けて扉を開けると雨上がりのムッとした湿気がまとわりつきます。
屋上のロボット兵目指して螺旋階段を登りますが、暑さとヘビー級の湿度で不快指数はMAXです。
それでも聳え立つロボット兵をみるとファンならずともおぉと声が出てワクワクしますね。
屋上でしばし記念撮影をした後バス停に向かいます。
滞在時間は1時間半といったところでしょうか。
来た道違う場所から出ると途端に方向がわからなくなります。
スタッフにバス停への道を確認してから歩き始めましたが、涼しい時期ならともかくこの気温の中、少しでも迷いたくない。
体力の消耗を最低限にしたいという気持ちでいっぱいなのですが、いかんせん頭の中に地図を持たない、そしてあっても読めないkaeruでございます。
このバス停まではすんなり行けましたが、後日何度も反対方向に歩き始めて無駄に彼らのエネルギーを消費させることとなります。
新宿御苑の休園日は月曜日
晩御飯は19時15分です。まだまだ時間はあります。
というのも、美術館のあとは、アニメ映画「言の葉の庭」の舞台になった新宿御苑へ行く予定だったのですが、私のリサーチ不足で月曜日は休園日だったということを昨日Tさんに言われて知りました。
今日は月曜なので新宿御苑へは行けません。その分の時間がぽっかりと余っています。
新宿御苑へは、どうしても聖地巡礼を諦めきれないTさんのために、予約していた翌日の箱根行きのロマンスカーの時間を1時間後ろに変更し、午前中に行くことになりました。
アニメの力は大きいですね
三鷹駅に着いた時、この後どうしたいかを聞いたところ、ホテルに帰ってシャワーを浴びたいと言いだしました。
・・・ここは三鷹。ホテルは東品川。晩御飯は西麻布。。。
位置関係もあまりよくわからないので、Googleマップを片手に時間を計算してみます。
「今から戻ってホテル戻る→シャワーすませる→ホテルを出発する、までを1時間以内にできるなら多分間に合うよ。」と提案。
あまりに慌ただしいとおもったのでしょう「ちょっとここでお茶でもして休憩しましょう。シャワーは諦めます。」
いつでもどこでも日本語を勉強
そこで、駅前の小さなドトールコーヒーで空いていた本来ならば2人が妥当であろう小さなテーブル席の長椅子に2人、前の椅子に1人が座ります。
クーラーの涼しさで元気も回復したのか、Tさん、やおらカバンからノートと鉛筆を取り出しました。
・・・もしかして、、、。
2018年に彼らのお家にお邪魔した時のことが脳裏をよぎります。
当時、彼女はどこへ行くにもノートと鉛筆を持参して、暇さえあれば漢字とひらがなを書き綴っていました。
私はそれをチェックたり、わからなくてブランクになった箇所に漢字を書き込むといったことを毎日のように繰り返していました。
今回も同様に日本語の練習をしながら旅をする予定のようです。
彼女が取り出したのはまっさらな縦書き用のツバメノート。
それは、いつかのお誕生日のプレゼントとして私が彼女に贈ったものでした。
自分のノートは100円なんですけどw
表紙を開いた1ページ目には「日本への旅」と書かれています。
どうやら旅日記を日本語で記すつもりのようです。
「8月(がつ)20日(にち) 飛行機(ひこうき)で、成田(なりた)に着(つ)きました。」
わからないところは横に読み仮名のひらがなだけが書かれていて本文はブランクになっています。ブランクを埋めるように私が「飛行機」「着」などと書き足していきます。
各文章の横には文節ごとに区切ったイタリア語訳を書いていました。
相変わらず勉強熱心だなぁとその熱意に感動します。
文章をみるともう少し日本語を話せるような気がします。
旅が終わった今頃になって思いますが、日本語で話しかけるようにすれば、彼女の日本語がもう少し聞けたのかもしれません。
ノートを書き終わったところでゆっくりと西麻布まで向かうことにしました。
六本木から歩くには遠かった西麻布
Googleマップの経路案内にしたがって、三鷹から2つ電車を乗り継いで六本木まで出て、そこから歩いたのですが、、、。
・・・Googleマップさん、ほんまに9分???
なんかめちゃめちゃ歩いたんですけど、、、、。
それでも予約時間には余裕があったので、途中で森ビルを通り過ぎた時に、時間もあるしどこか行きたいところがあれば寄れますよといいましたが、予約した店の近くにいたい様子。
・・・何せ暑いんです、少しでも動きたくないほどに。
休憩すると言うのでカフェを探しましたが、近くにカフェも見つからず、、。
道路沿いにあったバル「Bratto Terrace」さんで一杯やりながら時間を潰しました。
映画キル・ビルのモデルにもなった、やかましすぎる居酒屋「権八」
夕食は、大阪で一緒に仕事をしていたこともある友人TGさんとその奥さんと一緒に。
彼が予約してくれたのが、クエンティンタランティーノ監督の映画「キル・ビル」のシーンのモデルにもなったという西麻布の「権八」さん。
ブッシュ大統領と小泉首相が会食をしたことでも有名です。
店内には内外の有名人らしき方々の写真がたくさん飾られています。
私たちを店の前で待っていてくれたらしいのですが、気づかずにその横を通って2階のお寿司屋さんの方から入店してしまった私たち。
入店してしばらくして、電話がかかってきて怒られちゃいました。
暑い中を外で待たせてしまっていて申し訳なかったです。
この権八さん、確かに雰囲気はあるのですが、とにかくやかましい。そして音楽もめちゃくちゃでかいっ。
それに輪をかけて通されたテーブルの後ろの外国の方の声が大きくてうるささ倍増。
大声で話しかけても聞こえないくらいです。
・・・ちょっと想像していたのと違いました。
私と友人夫妻はビールを、イタリアーニの二人はサングリアを注文。
この時に知ったのですが、かれらはサングリアが大好きだそうです。
英語メニューと睨めっこしながら、真剣に注文を考える2人。
例によって、「これは何?」と聞かれるたびにグーグル先生に登場願います。
枝豆(Tさんの大好物でメニューにあれば注文します)、焼き鳥、寿司、天ぷらなど居酒屋の王道を注文。
あとは何度かここに来たことのあるTGさんにお任せしました。
TGさんは、英語は少し話しますが、それよりもボディランゲージや擬音を駆使してしっかりコミュニケーションをとっていたのには感心しました。
たまに話す私のイタリア語を聞いて、「めちゃイタリア語で会話できてるやんっ」と言ってくれましたが、
・・・あなたがイタリア語を知らないだけよ。笑
私が話すのは、This is a pen.程度のイタリア語とあとは単語の繋ぎ合わせです。
それでも、なんとか理解しようと言うお互いの思いがあれば不思議と通じるものです。w
食事中、お客さんの誰かが誕生日だったようで、いきなり店内が暗くなり誕生日ソングとケーキが運ばれてきて周りのお客さんもスタッフさんも大合唱。
・・・落ち着かへんわぁ。www
TGさんも以前来た時はこれほどまでの喧騒ではなかったそうなので、たまたま賑やかすぎるお客さんが多かったのかもしれません。
しかし、音楽の音量も尋常じゃないと思います。
CLUB?みたいな感じですかね。行ったことないから知らんけどぉ。
お料理の味はというと、天ぷらもサクサク、焼き鳥もジューシーで、どれもとても美味しかったです。
イタリアーニも大満足。「ボーノ、ボーノ」と繰り返していました。
特にサングリアが気に入ったようで、地元で良くいくスペイン料理屋のサングリアより美味しかったと言っておかわりしていました。
それを聞いてTGさん夫妻と私も一杯注文。
あまり飲んだことがないので詳しくありませんが、甘すぎず美味しいサングリアだと思いました。
最後に注文した色が綺麗で炎で角砂糖をとかすパフォーマンス付きのこの飲み物。後から知ったのですが「SLAVA UKRAINE」というウクライナを支援するチャリティドリンクだったみたいです。
味はよくわからなかったですが、ウクライナの国旗をイメージした青と黄色の二層のドリンクの上に、青く光る炎は綺麗でした。
早く平和が訪れるといいですね。
お開きの時間になったのでTG夫妻が駅まで一緒に行ってくれることに。
広尾の高級外車のお店が並ぶストリートを通った時、フェラーリ好きのTGさんは高級車の名前を大声で言いながら、車を指差し身振り手振りでそのかっこよさを伝えます。
Gさんも車好きなのか笑いながら一緒に車名を言って盛り上がっていました。
TGさん夫妻一緒に彼らをおもてなししてくれてありがとうございました。
彼らもリラックスして楽しめたようです。
さぁ、明日は新宿御苑です。暑くないといいなぁ、、、。雨が降らないといいなぁ、、、。