イタリアーニと巡る日本〜計画編〜

2020年8月に来日予定だったサルデーニャの友人。covid-19の流行で叶わず、以来毎年のように8月になると来日を試みてくれていました。
去年は予約をしたものの、飛行機代が途中で値上がりし断念。
今年はやっと3年越しの願いがかない、満を持しての来日です。
日本語はあまり話せませんし、英語も少しだけ。そんな彼らが、酷暑の中を約2週間、日本に滞在するというので、私も腹を括って彼らの旅のお手伝いをするべく、2週間めいいっぱいドドーンとお付き合いすることにいたしました。
その旅の計画からお見送りまで参考にしたサイトや役に立った情報などもご紹介していきますので、お付き合いいただければ幸いです。
旅の計画
彼らは、イタリアでパック旅行の予約をしていましたので、それに合わせて私も宿を確保することから始めました。
そのパック旅行は、行きの飛行機とホテルまでの送迎、各地での宿泊、帰りの飛行機と空港への送迎が付いていましたが、各地への移動に必要な交通手段は含まれていません。
宿泊地は東京2泊→箱根1泊→京都2泊→広島2j泊→大阪5泊です。大阪は私の地元ですので、大阪滞在中は家から彼らのホテルまで通うことにしました。
4月の初めに旅行の予約をしてくれたおかげで、私も彼らが宿泊予定の宿に全て予約することができました。
成田で出迎えるべくANAのスーパーバリュー75Kで航空券を確保。
あとで、とんでもない間違いを犯してしまっていたことに気づくのですが、それはまた後日お話ししたいと思います。
後は交通手段と観光地などの計画です。
予定を立てるには旅のしおりアプリ「tabiori」が便利

今回旅の予定を立てるにあたって利用したのが「tabiori」です。これは旅のしおりの作成に加えて、メモ、チェックリストなども作成でき、それを共有したり共同作業もできるアプリです。
撮った写真も共有したり、フォトブックにする機能も付いています。
- 旅の予定を立てる
- メモやチェックリストが作れる
- グループで共有して共同で編集できる
- 作成したしおりをプリントできる
- 旅のフォトブックも作れる
- 写真をメンバー内で共有できる
- チャット機能がある
- 旅の思い出を投稿できる
私は、今回は共有機能は、いつどこにいるのか知りたいという母とは共有しましたが、旅を一緒にするイタリア人とは共有しませんでした。
というのも日本語のアプリをダウンロードしてもらってそれを共有するというのはちょっとハードルが高かったためです。
日本語が堪能ならばそれも便利だったと思います。
実際に使ったのは旅のスケジュールを作成するところまででしたが、とても作りやすかったですし、変更も楽にできました。
他のアプリも使ってみましたがtabioriが私の使い方には合っていました。
- 使い方がわかりやすい
- 金額を入力できるので予算が立てやすい
- 経路をすぐに確認できる
- 変更も楽にできる
何よりも使い方がわかりやすかったので、使っていてストレスなく完成させることができました。
それと交通費など大体の目安が知りたかったのですが、Googleなどで検索した金額を入力すると合計金額もだしてくれるので、予算が立てやすかったというのもいいところです。
またリンク先も保存できるので、調べた経路のアドレスを保存しておくことで旅行中にチェックできたところも良かったです。
実際の旅行中に変更はつきものですがその度にしおりも変更することで次の予定が予見しやすくなったのも助かりました。
しおりの作成には主にパソコンを使用しましたが、その後実際の行程中には、アプリで確認しながら行ったので、パソコンのブラウザ上からもアプリからもアプローチできるのは便利だと思いました。
実際のしおりの印刷はちょっとこだわりたかったので、このアプリの機能は使わずに、オリジナルで作りましたが、行程の内容や、書き留めた文章などはそのまま流用できたので作業が捗りました。
致命傷は方向音痴と旅慣れていないこと
tabioriという使いやすいアプリを使用していても、なかなか計画が立てられない理由の一つは、私自身、誰もが認める方向音痴と旅慣れていないということ。
しかも集団行動が苦手。自分一人ならいくら迷っても苦にもならずにうろうろできますが、人を案内するとなるとそういうわけには行きません。
今回彼らが選んだ場所の2つは私が一度も行ったことがない場所、箱根と広島でした。
東京も2回ほどしか行ったことありません。京都も何ヶ所か行きましたが、いつも誰かに連れて行ってもらうか、一人で行く時は美術館、、、。
地元の大阪ですら、御堂筋沿線しか知らないという有様です。
滞在時間は?次の場所への移動手段は?そして食事はどこで????
計画を立ててもそもそもそこに辿り着けるのかも不安な有様です。
2週間という期間、はたして無事に彼らを案内することができるのか??不安でしかありません。
とにかく、最大限に不安を払拭すべく計画をたてました。うまくいかなくても応用が効くようなところまでシミュレーションして安心したかったのです。
何日もかけて、Googleマップで経路を調べてはtabioriに登録を繰り返し、行程を俯瞰的になんとか見れるようになりました。
・・・・tabioriさん、私と出会ってくれてありがとう。実際とても役に立ちました。
備えあれば憂いなしの、備え、が効きました。
オリジナルのしおりを作成
せっかく海外から来てもらうので、高校の修学旅行のようにしおりもあれば、盛り上がるかな?と思い、作成することにしました。
tabioriでしおり印刷もできるということだったので作成してみましたが、ちょっと私が思っていたのとは違ったので、せっかくなので、tabioriで出力したpdfを元に自分で作ることにしました。
もちろんしおりとしての機能はtabioriで作成したもので十分なのですが、なにせ3年来の思いが詰まっていましたので、もう少し色を添える形のものにしました。
あまり詳しくはおみせできませんが、こんな感じの冊子を作りました。
全部を行こうとしているわけではないけれども、行きたい場所の選択肢を増やしておきたいなと思ったので、結果盛りだくさんなないようになってしまいました。
そもそも、海外の方はこんなに詰め込んだ観光を望んでいないのかもしれないなと思いながら、、、。
急に言われても対処できるように、自分へのおまもりとして、観光地の候補を詰め込みました。
実際、このしおりの場所とhが違う場所にも行きましたし、行かなかったところもありました。

交通手段を考える
彼らが予約したパック旅行には、移動の交通代は含まれていないので、自分達で手配しないといけません。
海外からの旅行者にはお得なジャパンレールパス
ジャパンレールパスは、7日間、14日間、21日間の期間から選べ、グリーン車利用か普通車利用かで料金が変わります。
新幹線ののぞみとみずほは乗れませんが、それ以外のJRの路線はだいたい乗ることができます。
購入方法は、オンライン、日本の窓口、海外のエージェントで購入できますが、現地のエージェントから購入するのが一番安いです。
7日間の普通車利用でオンライン・日本の窓口なら¥33,610、海外のエージェントからなら¥29,650とかなりお得です。
★この金額は、2023年9月3日現在の情報です。2023年の10月頃から値上げが予定されています。(7日間普通車利用で50,000円)→ジャパンレールパス値上げ情報
今回の行程を考えた時に、どれだけ利用するか考えてみました。
新幹線の利用だけで考えると7日間の利用で
- 品川→小田原 3,630円(実際には、新宿から箱根湯本までロマンスカーで行きました。)
- 小田原→京都 12,300円
- 京都→広島(京都→新大阪・自由席 1,450円、新大阪→広島 10,420円)
- 広島→新大阪 10.420円
合計すると38,220円になるので、オンライン購入しても新幹線の利用だけでも得だということになります。
実際には、箱根までは新宿からロマンスカーで行ったのでJRは使いませんでしたが、大阪に到着後ジャパンレールパスの期限までに新幹線で姫路に行ったのと(3,280円)、広島でも宮島まで行くのにJRを利用したので、かなり得になったのではないかと思います。
残念ながらこの値段で購入できるのは9月までぐらいになりそうですので、値上がり後だとかなりJRを乗りこなさないと得にはならないかもしれません。
移動や買い物に使える短期滞在向けのWelcome Suica
JR以外の移動の時には、交通手段や買い物にも使えるWelcome Suicaが便利です。デポジットなしで、1,000円から購入可能です。
これは外国の人でなくても日本人でも購入することができます。ただ、期間が28日間(最大6ヶ月)と限られているので、あまり日本人が使う理由はないかもしれません。
私は普段はPitapaを利用していますが、関西圏以外になるとチャージしてから使用しないといけないということ、そして、チャージして残った金額はPitapaの期限の切り替わり時にしか戻ってこないので、東京でSuicaを購入しようと思っていました。
ところが、出発前になって、SuicaもPasumoも当面の間販売中止というアナウンスが。そして、Welcome Suicaも販売は継続されますが、空港のトラベルサービスセンターか自販機のみと販売場所が限定的になってしまいました。
私はSuicaを諦めて、大阪でIcocaを購入して行くことにしましたが、彼らは成田に到着した時にWelcome Suica購入しないといけません。
送迎の車が待ってくれるといいのですが、、、。
箱根を観光するならフリーパスがお得
箱根は観光地というだけあって、8つの乗り物が乗り放題のフリーパスや、海賊船とロープウェイがセットになった乗り放題パスなど、さまざまなフリーパスが用意されています。
箱根フリーパスは、8つの乗り物が乗り放題で、名所や美術館、温泉など多くの場所で割引や優待が受けられます。
- 箱根登山電車
- 箱根登山ケーブルカー
- 箱根ロープウェイ
- 箱根海賊船
- 箱根登山バス(指定区間)
- 小田急ハイウェイバス(指定区間)
- 東海バス(指定区間)
- 観光施設めぐりバス(箱根登山バス)
2日間めいいっぱい箱根を楽しむなら、かなりお得になると思います。
発駅から購入すれば往復小田急線も含まれるので、行きも帰りも同じ駅なら発駅からの購入がお得になると思います。
詳しくは箱根フリーパスのサイトをご確認ください。
当初は新宿駅からのフリーパスを購入しようと思っていましたが、当日になって箱根の観光に当てられる時間が少なくなってしまったので、結局今回は、フリーパスは購入しませんでした。
また、「箱根ナビ」のサイトには観光情報やお得なフリーパスなど箱根の情報が見やすく紹介されているので、箱根を旅される時にはチェックされるといいと思います。
乗り物の運行情報や混雑状況も掲載されているので直前まで役に立ちます。
旅の計画はなんとか立てれましたが、旅にトラブルはつきものです。
計画通りにいかないことも楽しんで、2週間を過ごしてほしいなと思います。