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イタリアーニと巡る日本3日目〜新宿御苑・箱根〜

2023年9月17日

3日目東京→箱根の予定

午前中 ・新宿御苑 「言の葉の庭」聖地巡礼

午後  ・箱根 大涌谷観光
    ・芦ノ湖遊覧

大きな荷物は宅急便で送るのが正解

今日は箱根へ向かいますが、彼らが持ってきた大きなスーツケースと私のキャリーケースは、行動の邪魔になるので、チェックアウトの時に、箱根の次の宿泊地、京都のホテルに送ることにしました。

箱根には一泊だけですので、一泊分の荷物をカバンに入れて持ち歩きます。

当初は箱根湯本のキャリーサービスを利用して、宿まで荷物を運んでもらおうかと思っていましたが、翌日の宿から小田原までのバスが問題でした。

果たして大きな荷物を持ってバスに乗れるものなのか、、

タクシーを見積もったところ約9,000円とかなり高額です。

旅行計画中に悩んでいたところ、彼らから「コンビニから荷物を次のホテルまで送ることができますか?」というメールが。

・・・天才やんっ!

しかも、わざわざコンビニまで行かなくてもホテルから宅急便を発送してもらえます。

キャリーサービス(大型サイズ:1,100円・普通サイズ:900円)とタクシー代(9,000円)で、1万円以上かかりますが、東京から京都までのスーツケース送料は、私のキャリーケース140サイズ:1,970円と彼らのスーツケース160サイズ:2,630円を合わせても4,600円で済みます。これにバス代(1,180円/1人)を足しても安いです。

何より身軽なのが一番です。

朝出したら翌日に到着すると言う宅急便の速さがすばらしいです。

実際、宿近くのバス停から小田原行きの超満員バスに乗ることになり、宅急便のありがたさを実感することになりました。

朝食券はフロントで買うのがオススメです

今日は朝が早いので、ホテルで朝食を取ってから出ることにしました。

どこのホテルもそうなのかはわかりませんが、ハートンホテル東品川では、フロントで朝食券を買う(1,200円)とレストランで買う(1,320円)よりも少しお得になります。

早朝にフロントまで降りて朝食券を購入後、朝食開始時間の7時にレストラン前で待ち合わせます。

シンプルなつくりながら、清潔感のある明るいレストランでした。

ブッフェ形式の朝食は、和食も洋食も用意されていて味もおいしかったです。

和食が多かったですが、Tさんは果敢に納豆や梅干しにも挑戦していました。

混ぜた納豆が隣に座っていたGさんのパンツの上に落ちたり、床に垂れ下がったりとわらわらしながらも、最後までちゃんと食べました。

Gさんはクロワッサンばかり3個ほど食べたのでちょっとびっくりしました。

さて、食事も終えてチェックアウトと荷物の発送をお願いしたら、念願の新宿御苑へ出発です。

天気予報は雨なのでちょっとお天気が心配ですが。

ジャパンレールパスを受け取る

新宿に着いた時、新宿御苑の開園時間には少し早かったので、ここでジャパンレールパスを受け取りに行くことにしました。

朝の早めの時間帯が幸いしたのか、駅たびコンシェルジュの中は2組ほどの外国人の方がいるだけでした。

その後ろに並んでいると案内係りの方が先に要件と必要書類の確認を済ませてくれます。

みなさん英語で話しかけられますので、彼らの代わりに私が日本語であらましを説明し、パスポートとメールを確認してもらいました。

窓口でも英語ですが、イタリア語バージョンの使い方説明シートが用意されていて、それを指差しながら説明してくれたのでわかりやすかったようです。

先に予約していた小田原→京都、新大阪⇔広島の新幹線指定席のチケットも合わせて発券してもらいました。

私はジャパンレールパスで最初に改札を通った日から7日間だと思っていましたが、発券する前に窓口の方が「8/23からで間違い無いですね?」と確認されたので、この時点で期間は設定されているのかもしれないです。

駅たびコンシェルジュの方々は、笑顔も素敵でとても親切で丁寧でした。

小雨降る新宿御苑で聖地巡礼

次の目的地箱根へは、新宿からロマンスカーに乗るので、新宿御苑は千駄ヶ谷門から新宿門へと向かうことにしました。

千駄ヶ谷駅から千駄ヶ谷門までは歩いて数分なのですが、晴れ間と雨予報の蒸し暑い空気に包まれて着いた頃にはすでに汗だくです。

お水を買い忘れてお庭を歩き始めてしまったので、途中でくらくらしました。

新宿御苑の日本庭園だけを目指して、汗まみれになりながらひたすら歩くTさん。

旧御凉亭が見えるなり笑顔が溢れます。ここからのお庭の景色も素晴らしかったです。

東屋では、目を閉じてゆっくりと息を吸い映画のシーンに浸っているかのようでした。

念願の新宿御苑、期待通りで良かったですね。

暑さと時間の制約がある中で、駆け足の散策となってしまいましたが、もう少し気候が良ければ日本庭園以外もゆっくり周りたいところです。

楽羽亭でかき氷を初体験

新宿門に向かって歩いていたところ楽羽亭という和風の佇まいの喫茶店がありました。

時計を見ると、まだ電車の時間までは小一時間ほどありそうなので、少し休憩をすることにしました。

ここは、かき氷が推しなのでしょう。写真入りメニューには何種類ものかき氷がありました。

私は蜂蜜レモンのかき氷を、彼らは2人ともパイナップルのかき氷を注文。

Gさんのパイナップルの底が座りが悪くてグラグラして食べにくそうでした。そこを平らに切ったりしないのでしょうか、、。

かなりボリュームのあるかき氷だったので、食べきれませんでしたが、味は美味しかったそうです。蜂蜜レモンは、まぁ普通でした。

個人的にはあと二回り小さい方が適量に思えます。

かき氷よりも何よりも気に入ったのは和の雰囲気溢れるお店の佇まいだったようで、「これが求めていた日本のイメージです」と、とても喜んでいました。

近くて遠い小田急新宿駅

時間が心配になってきたので、ちょっと焦りながら店を出たら小雨が降りだしていました。

さて、ここから歩いて小田急電鉄の新宿駅まで向かいます。

途中で雨が本格的になってきましたが、Googleマップを片手に何とかJR新宿駅まで到着。

しかし、周辺の案内を見ても小田急の新宿駅がわかりません。

警備員さんや駅員さんなどを見つけるたびに聞いては歩くのですが、一向にどこにあるのかわかりません。

何度目かにJRの駅員さんに聞いた通りビルを抜けたところで右へ曲がるとその先には大きな信号がありました。

雨はザザ降りの雨が交差点を濡らしています。

ここからどちらの方向に行けば良いのか、、、。

途方にくれているとすぐ目の前の喫茶店の脇でビジネスバッグを片手にスマホを見る男性が。

思わず近づき「すいません、小田急の新宿駅はどこですか?」と聞くといきなりの問いかけに戸惑われたようでしたが、信号を渡った先の小田急の駅を指差して「あれが小田急電鉄の入り口ですよ。僕はあの場所からいつも乗りますよ」と教えてくれました。

・・・ほんまや、、書いてある。

彼が指差したビルの上に「小田急 新宿駅」の文字が目ました。

どうやらここで道に迷った外国の方が数人いた模様です。

申し訳ないことに、私たちのやりとりを聞いていた後、その方々がわらわらと彼を取り囲むように近づき道を聞き始めてしまいました。。

私のせいで、時間を取らせることになってしまってごめんなさい〜。

私の方向音痴と観察力不足が大いにあるとは思いますが、東京にすむTGさんも「新宿は複雑でわかりにくい」と言っていました。

彼らにはずいぶん遠回りをさせ、雨に濡れてしまいましたが、なんとか出発時間までに改札口に辿り着けました。

それにしてもエコなのでしょうか、どの駅もホームがとても蒸し暑くて電車を待つのが辛いです。

11:00発のはこね53号はEXEαでした。

ロマンスカーに乗る前は富士山が見れるかななどと期待していましたが、途中から晴れてきたもののちょっと疲れてしまって景色をみる余裕もありませんでした。

ウェブで購入したロマンスカーの変更について

当初、ロマンスカーはE-Romancecarサイトで10:00発の「はこね7号」を予約・購入していましたが、それを11:00発の「はこね53号」に変更しました。

変更をする時に、カード会社によっては変更した列車の切符まで購入することになる場合があるようです。

今回私もGさんも一旦、二重購入という形になりました(後から戻ってきます)。

列車の変更をした後、「変更完了メール」と一緒に「購入完了メール」が届きました。

先にGさんがE-Romancecarを英語表記で操作していたのですが、変更後このメールを受信して「やり方を間違えたみたいで、また購入してしまった。二重にお金を払ってしまった。」と落ち込んでいました。

横で一緒に見ながらお手伝いしていた私も、間違ったことを教えてしまったのか、とちょっと心配になりました。

しかし、次に自分の分も変更したら、やはり変更完了メールと購入完了メールの2通が届きました。

私は後から返金されるのではないかなと思っていたのですが、確信がなく、Gさんに大丈夫だと言えませんでした。

その数日後にカード会社から同金額のキャンセル情報のメールが届いたので、その時に「お金は戻ってきますよ」とお知らせしました。

二重払いにならなくて良かったですが、ちょっと不安になりますね。

後から確認したら、ちゃんと注意書きに記載されていました。

クレジットカード(デビットカードやプリペイドカード等も含む)での決済後、購入内容の変更や払戻手数料が発生し元の利用金額に変更が生じた場合、変更分の金額がさらに引き落としされることがあります。
 いずれの場合も一時的に二重引き落としの状態となりますが、過剰引き落とし分は必ず返金されますのでご安心ください。

https://www.web-odakyu.com/e-romancecar/

箱根湯本の駅前商店街を散策

箱根湯本にはお昼時に到着したので、商店街を散策しながらお昼ご飯をとることにしました。

Tさんは、お土産屋さんで、沢山のマグネットを購入。

そういえば、今回、サルデーニャから持ってきてくれたお土産の中にも沢山のマグネットが入っていました。

いただいたマグネットは全部で8個。アルゲーロ、カステルサルド、ロゼッロの泉、サッサリ官庁、サンタマリア ディ ベトレム教会、サルデーニャの民族衣装を着た女の子たち3種。

私が2018年に彼らと一緒に巡った観光地のマグネットを集めてくれたようです。

確か、サルデーニャへ行った時には、彼女のお母様から地元の観光地のマグネットを3つほどいただきました。

・・・家族でマグネット好き?

そして、家族への日本のお土産もマグネット、、、。

買い物の後、食事処を探しますが、目につくところは並んでいて入れそうにありません。

並んでいないお寿司屋さんはちょっとお値段が、、、。

事前にお店も何軒か調べていたことを、この時は、すっかり忘れてしまっていました。

結局、通りにあった小さな喫茶店で昼食を取りました。

私は山菜ピラフ、Tさんはシーフードピラフ、Gさんはハンバーグ定食をいただきました。

山菜ピラフのお味は普通でしたが、ハンバーグは美味しかったそうです。

バス停が見つからない

食後はやっと箱根観光です。まずは、早雲山駅を目指してバス停へ。

ここでまたしても迷います。

早雲山行きのバス停がわかりません。

駅前のバス停は降車用しかなく、またうろうろ。

すでに新宿で散々彼らを歩かせています。

「ちょっとここで待っていて」と日陰に彼らを残して探し回ります。

歳を取ったせいか視野がかなり狭くなってしまったのを実感していますが、道路の先にあるバス停が見えていませんでした。

お土産屋さんのお兄さんに聞いてようやくバス停が並んでいるのを確認し、2人を呼び寄せ向かいます。

そこは1番から5番までの乗り場が並んでいました。

駅員さんらしき制服を着た女性が立っていたので、早雲山行きはどれかと聞くと1番乗り場でした。

1番乗り場を確認すると2種類の行き先が書かれています。

再度彼女に聞きに行きましたが、彼女は2〜5番乗り場に停まる「箱根登山バス」の方で、1番乗り場だけが「伊豆箱根バス」(5番乗り場に停まるバスもありました)でした。

再三の質問に「会社が違うから聞かれても困ります。」と少し怒りながらも一緒に1番乗り場まで来て乗るバス「箱根園方面」だと教えてくれました。

「お手数をおかけしてしまってごめんなさい。」というと「いいえ、大丈夫ですよ。」と答えてくれました。

最初に来たバスは「箱根関所跡方面」でしたので、それには乗らずに次のバスを待ちます。

待っている間に、海外からの観光客にアンケートしている男性が、Tさん達にインタビューしてきました。

時間もあったので「バスが来るまでならいいですよ」と私が代わりに答えていましたが、終わった後、Googleマップの経路情報を確認してびっくり。

知らない間にバスが発車していた??

乗るはずのバスが「すでに発車しています」と表示されています。

慌ててGさんに「私がアンケートに答えている間にバスが来ましたか?」と聞くと「オレンジのバスは来た」といいます。

オレンジ、、。多分それは送迎バス、、。

アンケートおじさんにも聞いて見ましたが停まってないといいます。

しかし、スマホ上ではそのバスは出発して次のバス停も通り過ぎています。

・・・どうなってるの?

バス停には電光掲示板もないので、遅延情報がわかりません。

責任を感じたのかアンケートおじさんが今度は例の別会社の女性の元へ聞きに行ってくれました。

・・・あかんねん。その人は頼ったらあかんねん〜。

と思っていたら彼女の同僚らしき男性が見に来てくれましたが、やはり「このバスのことはわかりません」という返事でした。

彼らの会社のバスは、どれも早雲山には止まらず、1番のバスだけが行くようです。

次のバスは30分以上後です。

タクシーに乗ることも考えて料金を見に行ったらなかなかのお値段です。

途方にくれていると同じバスに乗られる方がちらほらと並び出したので、少し安心。

もう少し待ってみることにしました。

Googleの経路案内にからかわれてる??

そこから10分ほど待ったでしょうか、なんと行ってしまったはずのバスが来ました。

・・・Google、なんで?なんでウソ、ついたん??

リアルタイムにバスが動いているように矢印が移動してたけど、あの情報は、どうやって掴んだん??

まさか、次のバスがめちゃめちゃ早く到着したとか??それなら時間まで待機しますよね?

私は何を頼りに進めば良いの?😭

今日はどうもスムーズにすすみません。

バスにあまり慣れていないので、同じ乗り場に複数の行き先表示を見ると途端に不安になります。

まぁ、この先、バスでなくても広島では路面電車でやらかすことになるわけですが、、、。

それにしても確認不足が多すぎます。

ほんとにどこに目をつけているのやら、、、。

早雲山駅からロープウェイで絶景をどうぞっ♪のはずが、、

早雲山駅にはオーバル状の広い展望エリアがあります。

ここには足湯も用意されていて、足湯に浸かりながら景色を堪能することもできます。

到着後、ここでしばし山並みを眺めていると、凹んでいた気分もやっと落ち着いてきました。

湯本駅から大涌谷までバスで行くこともできたのですが、わざわざ早雲山駅からロープウェイに乗ることにしたのは、事前に調べた情報で、大涌谷の迫力ある景色が見れるということだったから。

さぁ、お二人さんロープウェイで絶景を楽しみましょう🎵

ところが、乗り場までの列が進むにつれて浮かない顔になるTさんと彼女を宥めるように肩を抱くGさん。

「私はロープウェイが苦手です。」

・・・え、、えぇ〜っ、、💦

まだこの後も乗るんですけど、、、。

旅のしおりにもロープウェイに乗ることは記載していたのですが、、、、。

悩んでいる間に、ロープウェイの前まできたのでとりあえず乗ってもらいます。

ロープーウェイ内は、子供達を含めても10数人。ほぼ満員です。

賑やかな7人家族の子供達がじっとしていません。

おばあちゃんの側に行ったり、膝立ちで景色を見たり。その度に小さく揺れます。

「あんまり動いたら落ちてしまうぞ」「あれっ、進まない。止まってしまったかな?」などとおじいさんが楽しそうに子供達をけしかけます。

彼女がこの会話を理解したかどうかはわかりませんが、わからないでいてくれるといいなぁと思いました。

ふと横に座るTさんを見ると、姿勢を正し、まるで修行僧が瞑想するかのように目を瞑ったまま静かに前を向いていました。

ロープーウェイが緑の木々を超えると、硫黄の匂いと共に眼下に噴煙立ち上る黄色い地肌の世界が広がります。

・・・せっかくの絶景が、、、。

幸いGさんのほうはその景色を楽しんでいる様子で、しきりにスマホで撮影していました。

15分ほどで大涌谷駅へ到着し、ホッとした様子でTさんも目を開きました。

噴煙立ち上る大涌谷を地上から観光

ここからは地上から大涌谷を観光です。Tさんにもやっと景色を楽しんでもらうことが出来ました。

硫黄の香りに包まれて地上から見る景色は地表のざらついた様子も、立ち上る湯気も近くて迫力があります。

大勢の観光客があちこちで写真を撮っています。

Tさんもここからならじっくりと周りの景色を堪能できます。

彼女が笑顔で写真を撮るのを見てホッとしました。

長生きできる?名物黒卵を買う

大涌谷といえば黒卵が有名です。

温泉池で茹でることで殻に鉄分が付着し変色して黒くなるそうですが、殻をむくと中は普通の卵と同じです。

栄養価は、普通の卵より高いことが確認されています。

昔からこれを食べると7年寿命が伸びるとも言われているとか。。

せっかくなので食べますか?と聞くと頷いたので4個入りを一つ購入。

あいにく休憩スペースは満室だったので、ここでは食べずに宿まで持って行きました。

彼女は磁場を動かそうとしています

くろたまご館にあるくろたまShopは、お菓子などの食べ物を始め様々なお土産が並んでいます。

ここでGさんは「日本」と前面に刺繍されたキャップを購入。

Tさんはというと、またしてもいくつものマグネットを握りしめています。

それを見たGさん、笑いながらGoogle翻訳のスマホ画面を私に見せます。

・・・彼女は磁場を動かそうとしています

wwwwwほんとうに。磁場が動きそうなほどマグネットを購入していますwwww

芦ノ湖までロープーウェイを乗り切る

このあとは芦ノ湖へ行く予定です。

桃源台までは大涌谷からロープーウェイで行く予定でした。

しかし、先ほどのロープーウェイでの様子を見るとそれは酷なように感じました。

ここで、私は桃源台駅までロープウェイが無理ならバスか何か他の手段を探しましょうか?と聞いてみましたが、切符を買っていることもあるので、大丈夫、そのまま行きましょうということでした。

まぁ、切符はどこで降りても一律1,500円なのですが、、。

あと2駅ありますといいましたが、覚悟は決まったようです。

途中の姥子駅は降りないでいるとそのまま次の桃源台駅まで到着します。

最初に乗った時よりも少しなれたのか、乗客も3組あわせて7名ほどで少なかったせいもあってか、Tさんは会話する余裕もできて、落ち着いて乗れているようでした。

聞くと以前は普通に乗れていたそうですが、ある病に倒れたあと三半規管が弱くなったのかロープーウェイに乗ると目眩がするようになったそうです。

「今はずいぶんとましになってきました。」ということだったので、時間はかかっても改善していってほしいものです。

前にカップル2組と後方に私たち3人組

桃源台駅の近くまで来ると芦ノ湖に海賊船が浮かぶ様子が見れます。

ここまで来ると地上が近くなることもあってか、少し目を開いて見れるようになり、到着前には景色を楽しんでくれたようです。

芦ノ湖で海賊船クルーズ

桃源台からは海賊船が運行しています。桃源台港→箱根町港→元箱根港と停泊し、桃源台港へ戻ります。

最後の二本ほどは桃源台港へは戻らず、箱根町港までしか行きません。

桃源台港に到着した時刻が遅かったために、戻ってこれるのは次の船が最終です。

乗ったとしても、途中2箇所ある船着場では降りることはできず、乗ったまま周遊するだけということになります。

「この船はここに戻ってこれる最終便なので、途中の船着場で下船はできません。周遊するだけですが、それでも乗りますか?」とグーグル先生が訳したイタリア語をGさんに見せます。

・・・この時、確かに「OK」って言いましたよね、、、?

大勢の観光客を乗せた海賊船が出航すると湖上を流れる心地よい風が気分を盛り上げてくれます。

しばし、船内を思い思いに楽しみます。

左手には湖に浮かぶ小さな鳥居は、九頭龍神社の鳥居だそうです。

その先には箱根神社の平和の鳥居が。時間があれば参拝したいところですが、残念です。

最初の船着場は箱根町港です。

他の観光客の皆さんが次々に下船する中、それに続いてワクワクしながら降りようとするGさん。

「ちょっとちょっとぉ〜!あかんねん。降りたら戻られへんからどこにも下船でけへんねん。周るだけやねん〜。」

・・・ここでやっと理解してくれたようです。

まぁ、不服そうではありましたが。

しかし、戻れないと困りますし、今でも旅館の晩御飯の時間ギリギリです。

降りれないとわかってからは、景色も見飽きたのか椅子に座ったままぼんやりと過ごす2人。

上空に立ちこめる霧と曇で残念ながら富士山も見れずでした。

ちなみに箱根の情報は、交通手段から観光情報まで網羅した箱根ナビが見やすくておすすめです。

航路上のどのポイントから富士山が見えるかも記してくれています。

バス停で思いがけない親切を受ける

桃源台駅からはバスで宿の近くまで行きます。

バス停で待っていると小雨から少し激しくなってきていました。

建物のひさしで雨宿りしながら立っていると、背後の扉からバスの運転手さんが出てきました。

後につづいて、別の駅員さんも。

扉の前で雨宿りをしていた私たちはその度に扉から離れてはまた扉の前に立つということを繰り返していました。

すると、先ほどの駅員さんが扉の向こうに戻られ、傘を2本持って出てこられました。

駅員さん「どちらまで行かれますか?」

私「仙郷楼前(せんきょうろうまえ)までです」

駅員さん「そこからどこかに行かれますか?」

私「宿に向かいます」

駅員さんは、「それではこの傘を使ってください」と手に持っていた傘を2本Gさんに渡してくれました。

「ありがとうございます。どこで返却したらいいですか?」と聞くと「返さなくていいですよ」と言ってくれました。

・・・イタリアーニは、二本の傘を手に入れた⭐️

思いもかけなかった暖かい親切に彼らの顔もほころびます。

バスを降りてからも雨が酷かったですし、次の日も、以降の旅先でもこの傘に助けられました。

本当にありがとうございました。

グーグル先生っ!進む方向がわかりませんっ💦

仙郷楼前でバスを降りた時、宿からの電話がかかってきました。

「もう夕食の時間ですがまだ到着しませんか?」

・・・遅れるかもしれないって連絡してあったのに、、、。

「ご到着時間の件、承知いたしました。問題有りません。お気を付けてお越しくださいませ。」という丁寧な返信もいただいたのに、、、、。

と思いながらも、今最寄りのバス停に着いて、これから向かう旨伝えました。

早く行かなくちゃ。

ところが、Google mapを見て進み出そうとするのですが、目印になる建物がないこともあり、mapの示す方角がどうにもわかりません。

グーグルの矢印を確認しながらぐるぐると雨の中を動いてみますが、目の前にある歩道に向かうとどうも方角が違うようです。

「え〜ん、どっち歩いたらいいのか分かれへん〜」

すると、自分のスマホを取り出し検索しだしたGさんが、こっちだよと車道に向かって歩き始めました。

・・・え、車道歩くんやったん?

途中脇道に行こうとした時も「ちがうよ、この道をまだ真っ直ぐ」。

・・・この人、めちゃわかってますやん。

もっと最初から頼ったら良かった??

この後も延々と2車線ある車道の脇を登ること10数分、やっと宿に到着しました。

今夜のお宿は、トイレと洗面は共同

宿に着くなり「夕食が、夕食が」と宿の主人が言うので、「遅れるかもしれない旨ちゃんとメールしていますが、確認してくれていなかったのですか?」と聞くと、「直前の連絡はバタバタして見れません。」とのたまう。

「直前ではありません、1ヶ月ほど前に夕食と朝食を予約した時にお願いしています。返信もいただきましたよ。」と言っても聞き流されてしまいました。

・・・なんだかなぁ。。大丈夫かなぁ、、。

しかし話をするにつれ、ちょっと変わった人みたいですが、悪い人ではないように思えました。

カタコトのイタリア語でチェックインを手伝う私に「すごいですね、イタリア語はなされるんですね。」とご主人。

グーグル翻訳に頼りっぱなしの話をしましたが、イタリアからの友人と成田で落ち合い、この後も京都、広島、大阪と旅を続けると言うと感心したように「いいですねぇ」と言ってくれました。

そこから部屋を案内され、部屋の中の説明を受けます。部屋は隣同士にしてくれていました。

浴衣やタオルの場所など主人の説明をカタコトのイタリア語とジェスチャーで説明。

「おトイレと洗面は共同です。」と言って細い廊下を隔てた向かいのトイレと洗面台に案内されました。

「洗面台のお水は飲めますので、部屋のポットでお湯を沸かしてお茶を飲めます」と言われました。

その後浴場に案内され、朝と夜で男湯と女湯が変わることのなどの説明がありました。

ここまででもかなり時間が経っています。

「では、早めに夕食に来てくださいね」と言うので、

「浴衣を着せて食事をさせてあげたいけれど、そんな時間はありませんよね?」とダメ元で聞いてみました。

「せっかくなので、それくらい大丈夫ですよ。着せてあげてから来てください。」と言ってくれたので、彼らに浴衣を着せて、自分も浴衣を着て行くことにしました。

・・・時間があるんだか、ないんだか、、笑

本当はお風呂に入ってからにの方が良かったとは思うのですが、浴衣を着せていると2人ともとても嬉しそうなワクワクした顔をしてくれたので着てもらえて良かったです。

夕食と朝食を事前に予約して正解でした

食事処は眺めもよくて落ち着く雰囲気で、やっと辿り着いた安心感もあって、ゆっくりとすることができました。

そもそも彼らが予約したパック旅行には食事は含まれていませんでした。

この宿の立地を見た時に、ここから夜に晩御飯を求めて彷徨うのは辛いなと言う思いと、口コミでお料理の評判が良かったので、「日本の旅館の伝統的なお食事を楽しみませんか?」と提案し、つけてもらうことにしました。

夕食:4,235円、朝食:2,420円ですので、そんなに高くないと思います。

ただ彼らがどのくらい日本食に馴染むのかがわからなかったので、純日本風のお料理は口に合うのかどうかが不安でした。

この他、天ぷらと汁物もでました。

幸いにも少しずつ盛り付けられたお料理や小鉢の配膳も興味深く楽しんでくれ、どのお料理もとまどうことなく口に運びます。

一つ一つ味わうように美味しいと言いながらほとんど食べ切り、堪能してくれたようでホッとしました。

何よりあの雨の中をまたレストランを求めて彷徨わなくて済んだだけでも私にとってはありがたかったです。

お風呂は源泉掛け流し

食後のあとは温泉です。ここの温泉は源泉掛け流し、乳白色で硫黄の香りが漂います。

この休憩室の横にお風呂があります。

家族風呂はないのか?と聞かれましたが、ここには大きめのお風呂と小さめのお風呂(交互に男湯と女湯に変わります)のみ。

Tさんは私と入りますが、フィアンセのGさんは一人で入らなければなりません。

「お風呂のしきたりを知りません。」というので、ジェスチャーで「お湯体にかけます〜、大事なとこも洗いますぅ〜、それから、お湯に浸かります。」あとは、入ってる他の人の真似をすれば良いと言って送り出しました。

私と一緒に入るTさんも人前で裸になったこともなく、脱衣所で少し緊張気味です。脱衣カゴに衣類を入れてタオルだけをもって浴室へ。

今夜は小さいお風呂が女湯だったので、中に入ると先客3人がシャワーを独占していました。

浴室の大きさは、3人浴槽内、3人シャワーの合計6人で満員といったところでしょうか。

のぼせるほどに温泉を堪能

私のまねをしてTさんも体を流してから浴槽に二人で入りました。

入った瞬間、気持ちよさそうに「おぉ〜」と息を吐きながら目を閉じて温泉の温度を実感しているようでした。

「何分くらい入っているのか?」と聞かれたので、「長い人は延々と入っているが私は熱いのが苦手なので、2,3分で上がります。」と返答し、そのまま湯船から上がって体を洗い始めました。

ところが、彼女は浸かったままで私がほとんど洗い終わっても上がってくる気配もありません。

・・・大丈夫かなぁ、、のぼせないかなぁ、、、。

しかし、堪能しているようにも見えます。

大丈夫?と声をかけるとちょっとよたつきながらも浴槽から上がってきて、となりで体を洗い始めました。

右手が少し動かしづらいので、背中を洗うのを手伝ったあと、二人であがりました。

お風呂はかなり気に入ったようですが、やはりちょっとのぼせてしまったようです。

部屋に帰るとGさんがまだ戻っていなかったので、私の部屋で休むように言いましたが、部屋に入ったところでばたんとあおむきに寝転んでしまいました。

慌ててお水を自販機まで買いに走り水を飲ませましたが、アクエリアスがご所望だったようで、、笑。

しばらくしてGさんが戻ってきたところでおやすみなさいと言って今夜のお付き合いは終了です。

男湯はGさん1人だけだったそうで、お風呂に手を入れてみたが熱すぎたので、残念ながら入れなかったそうです。

1人の時間になったので、早速浴場の近くにあった自販機でビールとチューハイを購入。

追加したてだったのか全く冷えていないビールでしたが、買っていた黒卵1個をアテにまったりといただきました。

建て増ししているのか、廊下のつなぎ目もガタガタ、トイレも洗面所も共同という、なんとも言えない宿ですが、お布団がとてもしっかりしていて気持ちよく眠ることができました。

途中までは、、、。