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風光明媚な美しい街、カステルサルド(四日目)

2021年9月5日

【20 Nov. 2018】 -サルデーニャ四日目-

毎日毎日、嫌な顔一つせずに色んな場所に案内してくれる二人。

しかもどこへ行っても私の分まで支払ってくれるので、サルデーニャで過ごしてすでに4日目だというのに、使ったお金は空港で彼らを待つ間にかった水代のみ。

ありがたいとは思いましたが、これには少しまいりました。

せめて各所の入場料やランチ代くらいは、彼らの分まで払いたいくらいです。

小高い丘の上にあるドーリア城(Castello Doria)へ

今日は自宅から東に位置する海沿いの美しい街、カステルサルドへ連れて行ってくれました。

街を見下ろす小高い丘の上にはドーリア城(Castello Doria)が。

カステルサルドへの坂道
この坂を登ってお城まで。

昨日と打って変わって今日は青空の広がるいいお天気で、気持ちよく坂を登れます。

坂を登りきった先のドーリア城は入館料が要りました。(3€ほどだったと思います)

ドーリア城の入り口

意を決して財布を出し、払いますよと意思表示。

しかしGさんは、少し怖い顔をして「私はホストです。あなたをおもてなしするのは当然です。お金もありますから心配せずに。」と言うようなことを身振り手振りを交えて伝えてきました。

この表情に、こちらも「このおもてなしをありがたく受けとめるべき」と納得しました。

お城から見渡すカステルサルドの街は絶景

お城の中は博物館になっていて、入り口付近には大砲や戦士の兜などが、中に入ると民芸品や漁のときに使われていた小舟、魚取りの籠などが展示されていました。

武器と兜
弓の武器と兜
これは石を丸いところへ入れて飛ばすのでしょうか。

これは一体何に使うものなのか、、、。

羊のシーソー?
用途がわからない羊頭の武器?
魚を取る道具と小舟と槍も。
籐の籠たち
魚を取る道具や籐の日用品

この地域の伝統工芸が籠づくりのようです。

小高い丘の上にあるお城から見下ろすと可愛らしい町並みの色、海の青さにかもめの白が映える素晴らしい風景が広がります。

きれいな町並み

飛んでいるかもめを撮ろうと夢中でシャッターを切る私を見て、Gさんはニコニコ。

Tさんはゲラゲラ😂

そんな二人を見て、心から楽しむことが一番のお礼だと思いました。

青い海にかもめが映えます。
かもめと対面
こちらをガン見するかもめ
たそがれるかもめ
どこを見て何を考えているのでしょうか。
かもめが飛んだ
かもめ〜が〜飛んだ〜♪

館内も記帳ノートが置かれていたので、三人で記念に記入しました。

一旦日本語で書き終えてしばらくして、やはりイタリア語で何か書きたくなり「Mi piace Sardegna♥(私はサルデーニャが好きです♥)」を付け足しました。

私の後に書かれたGさんのコメントには「il mio compleanno oggi(今日は私の誕生日)」とありました。

・・・知らなかった、、!プレゼントがないわ、、汗

–>
仲良し
仲良く坂道を降りていく二人。いいカップルです。

ボッタルガ、それは魔法の粉

この日は家に帰ってランチです。

いつもは二人分のところに三人分いれたので、鍋からラビオリが溢れそうになる様子を見て笑いながら料理をするGさん。

本日のランチはお家で。

その時の材料を書をノートに書き留めていました。

ラビオリ、アーティーチョーク、パルメザンチーズ、ゴルゴンゾーラ、バター、ウォールナッツ。

チーズクリームを絡め、砕いたウォールナッツを振りかけたラビオリは優しい味でとっても美味しい。

途中まで食べたところで、Gさんが冷蔵庫から何やら取り出してきてお皿にふりかけています。

ボッタルガ
ボッタルガ(カラスミの粉)

じっと見ていたら「試してみる?」という感じで、スプーンですくって私のお皿にもふりかけてくれました。

フワ〜ンと何やら濃い〜鰹節のようないい匂いがします。

一口食べるとさっきまでの味が変化して、きゅっと引き締まった新しい別の味になりました。

「おいしぃ〜!!!」というと喜んでもっとふりかけてくれました。

「これは何という物ですか?」

と聞くと「ボッタルガ(Bottarga)」と教えてくれました。

あとで調べたらカラスミの粉でした。

カラスミが大好きな私は、ボッタルガの虜になってしまいました。

・・・カラスミが好きといいながら、この時、ボッタルガを食べてカラスミとわからなかったのですが。(^_^;)(お高いので日本では滅多に口にできませんし、、)

「どれだけ気に入っているかをぜひとも彼らに伝えとたい!」と電子辞書を引き、こう伝えました。

「Bottalga è polvere magica!(ボッタルガは魔法の粉)」。

正しいのか間違っているのかはわかりませんけど、GさんもTさんもこれを聞いて大笑い。

多分どれだけ気に入ったのかは伝えられたと思います。

夕方になり今日がお誕生日のGさんのご実家に3人で行きました。

Gさんのご実家は、お母さんとお兄さん、お兄さんのパートナーさんの3人暮らしです。

こちらのお母さんもとても愛想のいい可愛らしい方です。

お兄さんはワイルドでアクティブな印象。

ここでも一つ覚えの挨拶文「Mi chiamo Kaeru. Sono di Giappone. Piacere.(私の名前はkaeruです。日本から来ました。はじめまして。)」←これしか使ってない。😂

お母さんは、亡なったご主人の写真やGさん兄弟の子供の頃の写真などを引っ張り出してきて、一生懸命に相手をしてくれました。

言葉が通じない中、皆さん本当に何とかコミュニケーションを取ろうとしてくださいます。

日本がおもてなしの国とよく言われますが、「伝えたい、楽しんでもらいたい」という思いは他の国でもきっと同じだと思います。

お誕生日プレゼントをお兄さんからもらい、うれしそうなGさんとみんなでケーキとレモンチェッロをいただきました。

マシュマロケーキとレモンチェッロ
マシュマロケーキ?とレモンチェッロ

ケーキは見た目は「甘そう」と敬遠していましたが(元来辛党です😂)、食べてみるとマシュマロみたいなフワフワの食感であまり甘くなく、おいしくいただきました。

一方レモンチェロは、かなり甘かったです。

「甘いー」と感想をいうと「これはどう?」と持ってきてくれた別のレモンチェロのほうが私には好みでした。

同じブランドのもので、見た目は濁っているか透明かの違いでした。

味は透明のほうがスッキリした感じがしました。

日本食 in サルデーニャ

晩御飯は、お誕生日祝にGさん兄弟とTさん姉妹が一緒に外食することに。

日本食が食べたいGさん、でもお兄さんは「日本人がサルデーニャで日本食を食べたいと思う?」と私に気遣うようなことを言ってくれているようでした。

日本料理店に行きたいにもかかわらず、Gさんが気遣って「Kaeru、イタリアンが食べたい?」と聞いてきました。

お誕生日の人が食べたいものを選ぶべきという思いとともに、サルデーニャの日本料理店にも興味をそそられた私。

「イタリアンでなくても全然かまいません。日本食を食べましょう」と返事するとGさんはとても嬉しそうでした。

どうやら天ぷらが食べたかったみたいです。

着いたお店はとっても広くておしゃれな感じ。

koko sushi restaurant
シックな雰囲気の日本食レストラン「koko shushi restaurant」

メニューも豊富で写真を見ると、とても美味しそうで期待がもてます。

koko sushi restaurant menu
メニューはかなり豊富です(品切れもちらほら)

ただ、お箸に印刷された「いらつしゃいませ」という文字を読んだ時、大きな「つ」に一抹の不安が、、、。

koko sushi restaurant chopsticks
この「つ」の大きさは、、。

さらに、Gさんのお兄さんが店員さんに「料理を作っているのは日本人?」と聞くと「日本人はいない。中国人だけ。」とのこと。

「それでメニューに春巻きとかもあるのね。」と妙に納得したりもして😂

オーダーはお客さんが紙に欲しいものと数を書いて、店員さんに渡すシステムです。

口ぐちに食べたいものを言うので、結局「食べ切れる?」と思うほどの量を注文してしまいました。

ここでもみんなお水を飲んでます。

私とGさんのお兄さんは炭酸入りのお水にしました。

最初に出てきたのがお刺身とお寿司、カルパッチョの盛り合わせ。

とてもキレイに盛り付けられています。お刺身はマグロを食べましたが、普通においしかったです。

お寿司は酢飯じゃなく普通のご飯の感じです。わさびがついていなかったように記憶しています。

koko sushi restaurant food
とてもオシャレな盛り付けのお料理。

小さなスプーンに入れられたのは、マグロのユッケのような感じ。
ピリ辛で美味しかったです。

このあとも続々とお料理が、、。

枝豆、春巻き、たこ焼き、お寿司、お刺身、ツナのごまあえ、海老の天ぷら、、。

どれも美味しそうです。

特に海老の天ぷらはサクッと揚がっていい感じ。

と、一口食べて、、、「こ、これは、、、エビの天ぷらのの姿をした別の食べ物」。。。

koko sushi restaurant food

何と言うんでしょうか、見た目はまさに日本の海老の天ぷらなんですけど、食べたらぜんぜん違う味なんです。

まず、粉の味が違いますし、塩味もありません。

ちょっとナゲットのような甘いよう味付けの粉。

「口の中がモサモサするような食感のふんわり甘い粉で揚げたエビ」という感じです。

たこ焼きにはタコがはいっていませんでした。

食感はコロッケのような芋の感じで、ソースもとんかつソースではありませんでした。

ただ、これは形を見て勝手に私がたこ焼きだと思いこんでいただけで、本当はコロッケだったのかも知れません。

春巻きも見た目は日本で食べる春巻きと同じなんですけれど、味は中華っぽくなかったです。

チリソースで食べますが、そのソースも甘めでした。

koko sushi restaurant food
海老天の裏巻きと春巻き。

食べきれない量のお皿に「Kaeru これ食べない?もっと食べれば?」と聞かれましたがもうはちきれそうにお腹がいっぱいです。

これまでの毎日の中で覚えた言葉「basta così(もう十分)」を使って断りました。

帰国してから知りましたが、最後に「grazie」と加えないと失礼だったようです。

ずっとお腹がいっぱいと言っていたのに、最後に出てきたまぐろの胡麻和え?胡麻巻?がとても美味しそうで、思わずお皿を差し出す私。

koko sushi restaurant food
マグロのゴマ和え

こちらもソースが甘めで想像した味とは違いました。

普通のお醤油で食べたほうが美味しいと私は思いましたが、これはこれで美味しかったです。

とてもキレイに美味しそうに盛り付けられていましたし、見た目はほんとに和食っぽいだけに、食べた時に「想定した味と違う」というのがとても不思議な感じでした。

まぁでもどれも日本料理と思わないで食べればいいのかなと思いました。

ってどんな感想〜😂

皆さん食事を楽しまれていましたし、私も「日本で食べる日本食とどう違う?」的なことを聞かれなくて良かったです😂

食事中の会話は、お互いの家庭の話に花が咲いていたようでした。

それぞれの家族の日常を、面白おかしく話しているのを聞いていても、家族の深い絆と愛情を感じることができました。

二組ともすばらしい家族だと思います。

そして国は変われど、年老いた親を持つ家族の心配は同じだなと思いました。

みんないつかはたどる道です。

そんな家族の事情が飛び交う会話を、一生懸命に私に通訳してくれた妹のSさんのおかげで、私も会話に入っていくことができました。

Sさん、本当にありがとう。

Gさんのお兄さんはとても気遣いのある人で、なんとか私とコミュニケーションを取ろうとグーグルを駆使して話しかけてきてくれます。

「あなたは けっこん してる?」

「あなたは なんさい?」

まぁまぁ聞いてくることはデリカシーに欠けてますけど😂

「この中で一番年寄りです」と笑って答えると驚いたようで「日本人は若くみえるね。まだまだragazza(女の子)だよ」と持ち上げてくれました😂

食事中もみんなでドラゴンボールのマネをしてくれたり、知っている日本のアニメの話をふってくれたりと盛り上げてくれました。

みなさん、ほんとうにありがとうございました。

いい思い出になりました。

結局頼みすぎて残ったお料理は、Gさんがお腹をパンパンにしながら一生懸命に平らげていました。

すべてに素晴らしいGさんです。

さぁ明日からGさんはお仕事です。

お休みを全て私のために使ってくれてありがとうございます。

ずっとお世話をしてくれて、せっかくのお休みだったのに疲れが取れるどころか溜まってしまったのでは、、?

kaeru

この時の様子を動画にしました。よろしければご覧ください