イタリアーニと巡る日本5日目〜伏見稲荷大社と京都御所〜
当初の予定はちょっと盛り沢山すぎたかもしれません。
暑さと疲労がたまって来たのか、私もここでちょっと体調が悪くなってしまいました。
午前中 ・伏見稲荷大社
午後 ・三十三間堂 →京都御所に変更
・清水寺
・八坂神社
連日の暑さのせい?それとも、、、?
今日は、旅の始まる前からのリクエスト、伏見稲荷大社からのスタートです。
ところが、早朝から気分がすぐれず、吐気もある私。
昨日の夜に部屋で追い酒したのがまずかったか、、?
・・・はたまた、コロナになった?
横になってうつらうつらとしながら体調が戻るのを待ちましたが、約束の時間の8時になっても吐き気が治りません。
仕方なく「すみません。8:30に待ち合わせを伸ばしてください」とメッセージを送信。
着替えをすませたままベッドの横たわること30分。
なんとか落ち着いてきました。
とにかく今日はTさん念願の伏見稲荷大社ですので、連れて行かないわけにはいきません。
幸い吐き気だけで頭痛もなく、熱もなさそうだったので、疲れが溜まったところにいつもの調子で飲んでしまったために二日酔いになったのだと思います。
朝食は近くに喫茶店がみつからなかったのでスターバックスへ。
とても食べる気になれない私はホットコーヒーのみ。
コーヒーもまた胃に良くないのですが、、。
お水をもらって飲んで、コーヒーは半分以上残しました。
ただ、ここでゆっくりできたおかげで胃の調子も落ち着いてきました。
それにしても外国の方々は好きですね、伏見稲荷大社。
私も多分一度くらいは行ったことがあると思うのですが、いつ頃誰と行ったのか、どうも記憶にありません。
赤く連なる鳥居を潜り抜けたような気はするのですが、、、。
猛暑の中、念願の伏見稲荷大社へ
JR奈良線 稲荷駅を出ると目の前に真っ赤な伏見稲荷大社の大鳥居が見えます。
午前中とはいえ、連日の真夏日、しかも京都です。
雨予報の今日は、まとわりつくように重くのしかかる湿度に汗が背中をつたいます。
そんな中でも、観光客の皆さんはとっても元気です。
浴衣を着たカップルや外国の方もちらほらと見受けられました。
大鳥居をくぐり遮るものの何もない炎天下の参道をまっすぐ歩きます。
自販機を見つけたGさんがすかさずポカリスエットを購入。
夏場の水分補給、本当に大事です。
本殿を参拝した後は、祭場から千本鳥居へ向かいます。
最初は二股に別れていますが、「全本鳥居は右側通行です」書かれていたので右側から進みます。
それを抜けた先に続く鳥居も続けて登っていきます。
暑さのおかげか思ったほどは観光客はいませんでしたので、登りやすかったです。
登るにつれて木々が日陰になり、少しだけ涼しさも感じるようになりました。
下の画像の右側の建物はおトイレなのですが、和の雰囲気を感じられるのか、数人の外国人観光客の方が写真を撮られていました。
熊鷹社までたどり着いたところで、一旦お水をかって休憩。
この池は、新池(谺ケ池こだまがいけ)といい、ここで手を打って返ってくるこだまの方角に行方知れずになった人の手がかりがあると言われているそうです。
行方知れずになった人の居場所を探す時、池に向かって手を打ち、こだまが返ってきた方向に手がかりがつかめると云う言い伝えがあります。
https://inari.jp/sp/map/spot_09/
熊鷹社の向かいは甘味処「竹屋」さん。ここまで歩くと、ちょうど休憩したくなるころです。
人気なのでしょうか、何人か並んで待っていました。
Tさんはここの売店で動物の形をしたコインパースをお土産にいくつか購入していました。
マグネットは?と聞くともう十分だそうです。笑
ここからは折り返して戻ります。
途中で和傘をさし、浴衣を来た親子に出会ったTさん、どうしても一緒に写真をとりたかったようで、身振り手振りでお願いして写真を撮ってもらっていました。
では、京都駅まで戻りましょう。
京都駅に着いたのは、ランチタイムを1時間ほどすぎた頃でしたが、駅上の伊勢丹のレストランはどこも並んでいます。
先にお茶だけしましょうということで、伊勢丹の3階「マールブランシュ ロマンの森カフェ」へ。
アイスコーヒーとカヌレをいただきましたが、他のケーキもみんな美味しそうでした。
お茶をしながらこのあと行きたい場所を聞きましたら、もうあまり動きたくない様子で、できるだけホテルの近くがいいと言うので京都御所へ行くことにしました。
熊鷹社までとはいえ、暑い中ずいぶん歩きましたから、、。
近いようで遠かった「中立売休憩所」
伊勢丹でのランチは諦めて、京都御所のそばの「中立売休憩所」でいただくことにしました。
地下鉄今出川駅を降りてまっすぐ道路を沿っていけば良かったのですが、公園の中に入ってしまったために砂利道を歩くはめに。。
しかも少し遠回りになってしまいました。
「まだですかぁ?💦💦」と2人はすでにへとへとの様子。
慣れない砂利道を歩くのは疲れますよね、、ごめんなさい。
「中立売休憩所」は、お庭に面した壁一面が窓になっていて開放感があり、テーブルの配置もゆったりとして落ち着きます。
前払いでレジで注文します。
レジ前の写真を眺めてしばし悩んだ後、Tさんはおうどん、Gさんは鰻丼、そして私はざるうどんを注文。追加でいなり寿司も注文しました。
なが〜〜〜いおうどんにびっくり
このおうどんが驚くほど長かったです。
3本ほど箸でつまんで、つけ汁の中に入れましたが、入れても入れても途切れなく連なっています。
蕎麦猪口から汁が溢れそうになってもまだまだ続きます。
仕方なく途中で切ろうとしましたが、かなりしっかりしたおうどんで、箸ではさんでも切れません。
最後にはお行儀悪く、手を使って切りました。💦
腰があって美味しいおうどんでしたが、想定外の長さにちょっとびっくりしました。
自分のうどんで予行演習したので、Tさんには一本づつ入れるようにアドバイスしましたが、それでもその長さに苦労していました。
それにしても、この長さには何か理由があるのでしょうか、、。
長寿?
Gさんの注文した鰻丼は、大きな塗りの器の真ん中に綺麗に盛り付けられています。
蓋を開けてその途端Gさん、思わず「わぁ〜っ」と満面の笑みで嬉しそう。
日本人でも蓋を取る瞬間ってワクワクしますが、同じ思いを体験してくれているみたいで私も嬉しかったです。
いなり寿司もお寿司だというと意外そうでした。
お味は、どれも美味しかったとのことでお漬物も酢生姜も含めて完食でした。
お庭が素敵な京都御所
涼しい店内で体を休め、お腹も満たされたところで京都御所へ。
以前は予約制でしたが今は、予約なしで入れます。
無料ですが、入口ではセキュリティチェックがあり、カバンの中を見せて、首からかけるタグをもらって入場します。
入ったところに各国語のパンフレットが用意されていましたが、残念ながらイタリア語はなし。
ニーズが少なくて印刷物だと経費がかさむのでしょうか。
音声ガイドもあるようですが、やはりイタリア語はありません。
今回の旅先でもイタリア語を話す人によく出会いましたので、日本に来られるイタリアの方も多いのでは?
ぜひ、イタリア語での音声ガイドもお願いします。
玉砂利を踏みしめながら歩く御所
私も外観は桜の季節に見たことはありましたが、京都御所の中に入るのは初めてでした。
踏みしめる度にザクザクとなる玉砂利の音を聞きながら、御所内を見学します。
時間帯でしょうか(2時過ぎ頃と思います)お天気のせいでしょうか、参観する人もさほど多くはなく、ゆったりと見ることができました。
穏やかながらも凛とした空間の中に立つ品位ある建物や行き届いたお庭に感動しました。
TさんもGさんも思い思いの場所で足を止め、熱心に眺めては撮影するなど、楽しんでくれている様子でした。
朱塗りの承明門から見える紫宸殿は、「即位式などの重要な儀式を執り行う最も格式の高い正殿」だそうです。近づいてみることはできませんが、承明門を過ぎたところから南庭に入って見ることができます。
清涼殿は令和4年3月経年による修理が終わり、綺麗になった建物を見ることができて良かったです。
小御所の前にあるお庭の橋の上に、鷺でしょうか、鳥が留まっていました。
お庭をバックに3人で写真を撮ってもらいたいなとおもい、監視員の方にお尋ねしたところ、「今日は人も少ないのでいいですよ」と気さくに撮影していただけました。
少し空模様が怪しくなって来て、灰色の雲が空を覆いだしたかとおもうと、細い雨が静かに降り出しました。
少し足早に先を急ぎました。
涼しくなった頃にもう一度ゆっくり来てみたいと思いました。
突然の豪雨でびしょぬれに
御所を出て中立売御門まで来たところで雨が本格的に降り出しました。
急いで傘を広げます。
ここでも2人は箱根でいただいた折り畳み傘をありがたく使わせていただきました。
雨に追い立てられるように急いで駅に向かいましたが、あっという間にザザ降りの大雨に。
まさしく「バケツをひっくり返したような雨」
駅に着いた時には、3人とも膝から下はびしょ濡れです。
パンツの裾には跳ねた石や土が点々とつき、サンダルのソールから歩く度に滲み出る雨水と足裏に挟まった小石が気になります。
一旦、ホテルに戻って、ズボンの裾をゴミ箱の上で叩き、ずぶ濡れの衣類を抱えて洗濯室へ。
この旅2度目の洗濯です。
びしょ濡れのサンダルは、ティッシュで水分を吸い取った後、ドライヤーで乾かしました。
素材のおかげか、夕食までにはしっとりする程度には乾きました。
夕食は昨日入れなかった居酒屋に再挑戦
夕食は昨日満席で入れなかった居酒屋「海鮮処 わたなべや」へ。
今日は掘り炬燵のテーブルが空いていたのでそちらに通してもらいました。
メニューを見ていると、Gさんが隣の席でタバコを吸われるお客さんを発見。
困った顔で「禁煙のテーブルに変えてもらってください」と彼らに言われてしまいます。
持病をかかえるTさんはできる限りタバコの煙は避けたいとのこと。
お店の方に聞いてみますが、「全席喫煙可能なので禁煙席はありません。その代わり席の上にある窓を開けてもらってかまいません」と言われました。
彼らにそう話すと仕方なく納得してもらえましたが、この後も喫煙問題が夕食の場所探しのネックになってきます。
隣の方にも、私たちの会話が聞えたようで最初はタバコを遠慮してくれていたようです。
お酒が進むにつれてタバコを吸われましたが、禁煙可のお店に入ってきたのに気兼ねをさせて申し訳ないなと思いました。
食事や飲み物はどれも美味しくいただきましたが、隣のことも気になるし、窓も開けないといけないしで、わざわざ再挑戦して入らなくても良かったかなと思いました。
これから後は、先に禁煙かどうかチェックするようになりましたが、意外と喫煙可のお店が多いのだなということがわかりました。
明日は午前中は京都観光、昼からは広島に向かいます。